<!--This file created 02.4.28 3:48 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>suwagara32j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+1"COLOR="#AF0000">テロリズム撲滅に向けて</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>2年　菅原　健太</P><P>　ブッシュ米大統領は、テロリズムに対抗する戦争において、アメリカ政府の政策を伝えるために、一般教書演説を行った。ブッシュ大統領は、米国がテロ組織との戦時下にいると強く主張した。テロリズムに対抗する彼の政策の中で、最も重要な特色は、米国家治安を促進するために、軍事行動に向けた予算を組んで、テロ組織を完全に破壊しようという決意である。ブッシュ大統領は、テロリストを国家から締め出すために、タリバンとアルカイダに対抗する政策にみられるような軍事行動を続けていく方向で、世界平和を達成できると全世界に表明したのである。しかし、米国政府は世界の平和や安定が、各先進国の協調を得ずしては実現されないことを知るべきだ。</P><P>　現在、米国政府はタリバン政権を崩壊させ、テロリストとの戦いに勝ったかのような気分でいる。一般に戦争で勝利した国は、その戦争は「正しい戦争」であると主張し、米国政府は「正義」を貫いたような思想であふれているのだが、アフガニスタンの貧困者や「誤爆」の犠牲者に焦点を当てると、決して正義という概念は容易に浮かんでこない。</P><P>　さらに、ビン・ラディンの組織アルカイーダは、イスラム教国全体に広がっているだけではなく、欧米にも広がっているため、彼を捕まえることも、その組織を壊滅させることも困難だ。すべてのイスラム教徒がアルカイーダを支持しているわけではないが、アメリカの軍事行動がイスラム教徒対キリスト教国の溝を深めたことは否定できない。このような対立構造は、次世代を生きる子供たちにも語り継がれていくため、その状況はさらなるテロの戦火を導く可能性がある。</P><P>　現在、アフガニスタンでは、英国指導のもと暫定政権が治安維持に当たっていて、その中で貧困者の救済は、NGOやICRCなどの人権団体が中心となって進めている。</P><P>　NGOやICRCは、キューバのアメリカ軍事基地内にある捕虜収容所で、タリバン兵とアルカイダ兵が米軍に非人道的扱を受けているのに対して批判をしている。ラムズフェルド米国防長官は、タリバン兵とアルカイダ兵は捕虜ではなく、捕虜として拘束するに適さない不法戦闘員であると述べている。米国政府は捕虜の資格を認めてしまうと、国際法上、名前と階級を除いて取り調べを行うことはできない。また犯罪者とみなすと弁護人の立ち会いを必要とするのである。自国の都合上、米国政府は国際法を無視している。このように米国政府は、その強力な軍事力を背に、他の国々を脅かす単独主義的国家に落ち着いつていると言わざるを得ない。</P><P>　捕虜収容所で不法戦闘員として米軍に捕らえられている捕虜の立場を考えると、米国とアフガニスタンの軍事対立は、「新たな戦争」を引き起こしたのではなかろうか。それは「国家」対「テロ組織」の戦争と言いかえることができよう。</P><P>　ブッシュ大統領の一般教書演説は、テロの発生原因になりがちな南北格差、貧困、難民という問題には触れなかった。米国が国際社会の中で圧倒的に強い理由は、軍事力のためではなく、民主主義や人権といった理想を追求してきたためだということを米国は認識してほしい。この理想を国際社会の中に広く定着させていくことが、テロリズムを撲滅と世界平和の達成を目指すにあたっての、米国と各先進国に課せられた義務である。</P><P><CENTER>　<HR><A HREF="../32english/32topics.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P><CENTER>　</CENTER></P></BODY></HTML>