今年度は,
 「身近な成長企業の経営戦略と生産管理システム」
 を予定しています。

   
 

 道内外の成長企業にスポットをあて,発注在庫管理のあり方,優れた品質経営のあり方,企業不祥事を防ぐやり方,国際的に競争力をもつためのやり方等を,企業調査や具体的事例をもとに深く掘り下げ,学習していきます。また,近年ではゼミレベルで企業内の小集団改善活動を意味するQCサークル活動にかかわっており,道内企業との交流の場を広げていこうと考えています。より具体的にはQCサークル北海道支部の協力を得て,QCサークル北海道支部大会や全国大会等のお手伝いをつうじて,企業関係者との交流を密接に深めていこうというものです。学生時代に企業活動の一端に触れることで,企業で働くということ,経営とは何かを実体験できるのが,このゼミの魅力の1つです。
 このゼミは私が授業担当する生産管理論とも密接な関係があり,ゼミを受講される皆さんは,生産管理論,品質管理論を受講されることをお勧めしています。


 一言でゼミの特徴を言い表すならば,活力溢れるゼミです。ゼミのみんなが協力し合って作り上げていくゼミであり,ゼミ生の積極的な参加がこのゼミを支えています。
 通常,学年ごとにゼミは分かれるものですが,私のゼミでは学年の枠をとっぱらい,4年生が2年生のゼミに,3年生が4年生のゼミというように垣根のないゼミを展開しています。一見すれば,下級生が上級生のゼミに参加するというのは,あり得ない話のようにも思われますが,これがなかなかゼミの活性化を助長しています。
 例えば,3年生は4年生向けのゼミに参加することができるため,上級生やOBとの交流が簡単に楽しめます。また,卒論指導に加え,就職指導も積極的におこなっており,3年次から就職に向けた準備作業や心構えを養うことができるのです。上級学年や下級学年のゼミを履修したり,参加したりすることに対して強制はしていないのですが,ほぼ9割に相当するゼミ生が,積極的に他学年のゼミに参加しています。学生の就職活動が年々早まり,3年生の11月には就職に向けた準備がはじまっていますが,就職率は例年,85%〜93%の高水準をキープしています。今年も当然,100%を狙いにいきます。


 専門ゼミIでは,経済学・経営学の基礎的な知識を確認し,研究にたいする意識づけを高めます。具体的には,適切な参考文献をもとに知識の確認とディスカッションが主体になります。
 専門ゼミII・IIIでは,研究を主体として,個人研究,グループ研究,共通研究の3つのカテゴリーでそれぞれ,興味のある研究テーマを決めてもらい,卒論研究に向けた足掛かりを得ます。
 3年次の専門ゼミII・IIIでは4年次に開講される専門ゼミIV・Vにも参加することが可能なため,3年次に卒業論文を仕上げることも可能です。また,専門ゼミII・IIIでは就職準備のための指導も徹底しておこないます。エントリーシートの書き方,面接の心得,OBを交えての体験談を聞いたりします。また,イベントも豊富で大学生活をエンジョイしつつ,将来の進路に向けて確実な準備を進めるのが狙いです。
 専門ゼミIV・Vでは,いよいよ大学生活の集大成。卒業論文ないし卒業製作の発表です。毎年,卒業論文は下級生の前で発表し,評価を得る方法を採用しています。最後までゼミへの貢献が基本のゼミスタイルを採用しています。





中山 健一郎
(なかやま けんいちろう)

【出身・経歴・趣味・研究テーマなど】
 三重県鈴鹿市出身です。近くに鈴鹿サーキットがあり,子供の頃はよくF1レースや耐久レースを観戦しました。その影響もあってか,クルマが大好きです。研究もクルマにかかわるもので,自動車産業論も守備範囲です。趣味はドライブ,スキー,ボーリング,映画鑑賞などです。毎年,ゼミではボーリング大会を開催しますが,まだまだ若い人には負けません。皆さんからの挑戦を楽しみにしています。
 札幌大学には名古屋市立大学経済学部助手を経て,1997年,経営学部に赴任しました。大学では法学を,大学院修士では商学を,大学院博士では経済学を,そして現在は経営学です。異彩な経歴の持ち主かも知れませんね。

【社会活動,社会貢献,対外活動など】
●平成2年7月,日本経営工学会会員(現在に至る)
●平成7年11月,日本経営史学会会員(現在に至る)
●平成7年12月,工業経営研究学会会員(現在に至る)
●平成9年4月,日本経営学会会員(現在に至る)
●平成11年5月,中国経営管理学会会員(現在に至る)
●平成12年10月,国際ビジネス研究学会会員(現在に至る)
●平成14年9月,日本物流学会会員(現在に至る)
●平成16年9月10日〜9月12日,工業経営研究学会第19回全国大会実行委員会
●平成16年11月〜,工業経営研究学会北海道部会 企画担当主査
●平成17年10月〜平成18年3月 名古屋市立大学大学院経済学研究科国内留学