企業におけるコミュニケーション・システムのデザイン |
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どんなに優れた事業プランや事業アイディアであっても,それらを実行する能力自体が企業に備わっていなければ“絵に描いた餅”に終わってしまいます。その能力としてはいろいろなことが考えられますが,コミュニケーション能力はとりわけ大切な能力の一つです。 例えば,ある企業がある製品を製造・販売しようとするとき,それを消費者によく知ってもらわなければなりません。そもそも製造・販売にいたるまでにはその企業は原材料や部品の調達先といろいろなやり取りがあったであろうし,また社内的にもさまざまな調整過程があったであろうと推測されます。これらはみなコミュニケーション過程そのものです。 本ゼミナールでは,企業経営の場におけるコミュニケーション能力の重要性をよく理解するとともに,それを高めるためのさまざまな手法やツールについて学習します。 コミュニケーションという営みは,人間社会にとってきわめて大切なプロセスです。このゼミナールでは,このコミュニケーション能力の向上にIT(情報技術)がいかに貢献できるかということを学んでもらいたいと考えています。ITの能力を日常生活空間の中で具体的にかつ生き生きと学んでいただくことに本ゼミナール担当教授として腐心したいと思います。 一方,ITはコミュニケーションの阻害要因となることもありえます。例えば,迷惑メールを考えていただければよいでしょう。阻害要因を取り除くにはどうしたらよいのかということも理解していただきたいと思います。 ともかく,最終的には,“ITそのものについての達人”ではなく,“ITを有意義に社会で活用していく達人”になってもらいたいと念じています。 2年次 自身のコミュニケーション能力の向上を図るために次のような基礎知識の習得と訓練に取り組みます。 (1)プレゼンテーション資料の作成法 ●ドキュメント・コミュニケーション Wordを使った,説得力に富むドキュメントの作成方法 ●ビジュアル・コミュニケーション PowerPointを使った,説得力に富むプレゼンテーション資料の作成方法 (2)コミュニケーション・ツールとしてのインターネットの活用法 ●インターネットについての基本知識 ●インターネットのコミュニケーション・ツールとしての実際的な活用法 3年次 ホームページを使ったミュニケーション・システムの構築に必要な基本技術の習得に努めます。 1.HTML まず,ホームページを作成するためのHTML(HyperText Markup Language)とよばれるソフトウェアについて学びます。ホームページを作りながら,コミュニケーションの重要性や効果的なコミュニケーションの方法などについて学んでもらいます。 2.コミュニケーション力向上の HTMLで作られたホームページをコミュニケーションのためのより魅力的な手段とするために,簡単なプログラミング言語を使ってみます。 また,ホームページをデータ検索に利用するために,ホームページとデータベースを連携させる方法についても学びます。 4年次 2年次,3年次で学習した知識を社会に役立てていくための準備として,卒業研究に取り組んでもらいます。 |
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八鍬 幸信 (やくわ ゆきのぶ) |
【出身・経歴】 札幌市出身,北海道大学大学院経済学研究科修士課程終了 【モットー】 自主 【研究テーマ】 最近は「インターネットを活用したビジネス・モデル」,「情報品質の評価」あるいは「情報セキュリティ」などに関連したテーマを研究しています。 【社会活動,社会貢献,対外活動など】 ●経営情報学会北海道支部長 ●オフィスオートメーション学会理事 ●さっぽろ市民カレッジ企画委員会委員 ●道民カレッジ運営委員会委員 ●商業活性化推進委員会委員(財団法人北海道中小企業総合支援センター) などを務める。 |
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