路上銀行
ボリショイ劇場の前に突如出現した「銀行」。毎日確実にルーブル相場は下落を続けたので、外貨両替は濡れ手に粟のぼろい商売だった。公認銀行だけで大小零細あわせて3000行以上が設立され、それに加えて無数の「私立銀行」が営業していた。この当時、銀行の免許を受け、中古のバスをレンタルして都心に繰り出せばそれだけで巨万の富が築けた。
並んでいる間にも為替レートが変わった「時は金なり」だ!