過去の記憶の復活

救世主ハリストス大聖堂

 

1812年の対ナポレオン戦争の勝利を記念して、国中からの寄付金で建立されたのがモスクワの「救世主ハリストス大聖堂」だ。

現在もモスクワのクレムリンの近く、地下鉄のクロポトキンスカヤ駅前にそびえる巨大な聖堂だ。

 

救世主ハリストス大聖堂:

現在の建物は、1997年にモスクワ850年祭にあわせて再建されたもの。

 

反宗教闘争:

1936年、スターリン体制下での反宗教闘争の一環として破壊された。

 

ソヴィエト宮殿計画:

跡地に計画されたのは高さ415メートルの「ソヴィエト宮殿」。屋上には高さ100メートルのレーニン像がそびえている。

 

温水プール「モスクワ」の印象:

「技術的な原因により」完成をみなかったソヴィエト宮殿の跡地は、巨大な屋外温水プール「モスクワ」となった。これまた「技術的な原因により」不覚にも写真を撮っておかなかったので、下手な絵で勘弁してください。

 

破壊された救世主ハリストス大聖堂:

壁のレリーフの破片は、ドンスコイ修道院の壁になって今でも保存されている。

 

復活工事:

モスクワの経済復興とともに聖堂の復旧工事も始まった。

 

進む復旧工事:

完成予定は1987年のモスクワ850年祈年祭だ。ドームを覆う約50kgの金塊は、モスクワの銀行家がポケットマネーから寄進したらしい。

 

無事完成:

外見上は往時の威容が復元された。ただし、オリジナルは手作業で石組みしたのに比べ、現代版の聖堂は重機を使用したコンクリート製。

 

 

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