ゴーゴリГоголь, Н. В. (1809-52)

 

役人になりたくてウクライナの片田舎からペテルブルクに出てきたもののダメ。俳優になろうとして試験を受けるが、これも失敗。詩を書くが、これも全く評価されず、しまいには歴史研究者になろうとしてペテルブルク大学で中世史を講義するものの、これもさんざんな評判・・・

で、プーシキンやベリンスキーのアドバイスを受けて小説家になった。小説家になってからもお笑い劇として書いた『検察官』や『死せる魂』は作者の意図を離れて社会批判の書として高く評価されてしまう。主観と客観の乖離に悩んだ人。

ペテルブルクを舞台にした小説が多いが、生前、現在のアルバートの中央郵便局があるあたりに住んでいたこともあるのでモスクワにも縁はある。最後はモスクワのダニーロフノ修道院に埋葬された。とはいえ、墓自体はその後、ソ連時代の30年代に反宗教闘争のあおりでダニーロフ修道院からノヴォデーヴィッチ修道院の現在の墓所に改葬されている。

で、改葬のためにダニーロフ修道院の墓を暴いたところ、ゴーゴリの頭部がなかった!ということから様々な憶測を呼んで大騒ぎに発展。死んだ後も人騒がせな人である。

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