マヤコフスキーМаяковский, В. В. (1893-1930)

 

 十月革命を「私の革命」と呼んで絶賛。共産主義の描く理想社会の見取り図に熱狂した革命詩人。この人にかかるとプロレタリアートの大群がノアの洪水のように旧世界を一掃し、来るべき理想社会ではパンが木に生るというのだ。おめでたいものである。

さすがに晩年になると共産主義の理想と現実のソ連社会との乖離に悩んだらしく、最後はピストル自殺。

 頭をそり上げて(スキンヘッドですな)周囲をにらみつけながら新時代の到来をアジるその姿はどこか三島由紀夫に通じるものがあるような気がする。

 墓所はモスクワのノヴォデーヴィッチ修道院。

 

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