ホミャコーフХомяков, А.
С. (1804-60)
ロシア社会の根底に愛によって結ばれた人々の有機的な統一体(ソボールノスチ)を見たスラヴ派の思想家。古くからの共同体を理想化し、ロシアの世界史的使命を信じた。 といっても決して田舎の頑固親父だったわけではない。家はモスクワの一等地、ペトロフカ通り(ツム百貨店の裏手)だったし、少年時代から英仏独、そしてラテン語も理解したうえ、青年時代にはパリで絵の修行もした。何度も西欧に旅行したことのある国際派。血気盛んな青年時代には何度も前線で活躍した。文学の他、蒸気ロータリーエンジンや長距離砲なども発明するなど、多面的な才能を持つ。 もともとはダニーロフ修道院に葬られたが、現在の墓地はモスクワのノヴォデーヴィッチ修道院。 |