オガリョフН. П. Огарев (1813-77)

 

 「革命的民主主義者」ゲルツェンの相棒として有名だが、そのゲルツェンの陰に隠れてあまりキャラクターがはっきりしない人でもある。ゲルツェンにヘーゲル哲学の入門書を紹介したり、人民には「土地と自由」が必要だとして後のナロードニキの理論的基礎を築くなど、実はゲルツェン自身、オガリョフなしではありえなかった。

 終生ゲルツェンを愛し、そして信じた。おかげで妻ナターリアもゲルツェンに取られてしまい、自分はロンドンの娼婦と労働者街の長屋で、アルコールにおぼれて暮らす。それでも最後までゲルツェンの名を呼びながら死んでいった。相当のお人好しである。

 ロンドンのグリーニッジ共同墓地に埋葬されたものの、1866年に亡命110周年を記念して(いかにも取って付けたような理由だが)ソ連政府によって、ノヴォデーヴィッチ修道院に改葬されたのだった。他方、ゲルツェンの墓はニースにある。

 

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