<!--This file created 98.9.25 9:13 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>shiho20japanese</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY background="../picture/wallpaper/cd-rom/grain/w.grain.03.JPG"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#AF0000"><A NAME="アンカー"></A></FONT><FONT SIZE="+2"FACE="平成明朝" COLOR="#AF0000">『リング』『らせん』</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT FACE="平成明朝">１年　佐々木詩帆</FONT></P><P><FONT FACE="平成明朝">　</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　きっとだれもが夜中にトイレに起きられなくなったり、背後にだれもいないのにだれかの視線を感じたり、一人で部屋にいられなくなったりした経験があるだろう。大人になった今、それほどに私たちを恐怖におとしいれるものがあるだろうか。それはおばけでも怪獣でもなく「死」というものではないだろうか。「死」はいつかは自分に訪れる、恐怖せざるを得ないもの。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　まさにその恐怖を体験させてくれるのが２冊の小説『リング』と『らせん』である。著者の鈴木光司は1990年にファンタジーラブストーリー『楽園』で日本ファンタジーノーベル大賞優秀賞を受賞しデビューしている。翌年6月、『リング』が出版されたがそれほど売れず、しかし2年後の文庫化で読者の数は急増し始め『リング』の続編である『らせん』出版により一気に鈴木光司ブームとなり1998年1月、2本立てで映画化されるまでに至った。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　『リング』、この物語は4人の少年少女の突然死から始まる。同じ日の同じ時刻に死んでしまった彼ら。その謎の事件の真相をつきとめようとする雑誌記者である主人公。そして彼は見た者は1週間後に死を迎えるというビデオテープを発見し、見てしまう。1週間以内に死を回避する方法を見つけようと彼は捜査を始める。結末はひとまず事件の解決を迎えたように見せ、『らせん』ではさらなる謎と想像のつかない展開が待っている。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　この2つの小説を読んでいて驚いたのは読み進むごとに増えていく謎である。登場人物たちは彼らなりに考え、慎重に行動する、それは読者側も納得する方法である。何らかの手がかりや答えを見つけだしたかのように見えたときにまたしても謎が沸き上がる。そうなると読者はさらに読み進まずにはいられなくなる。単なるサスペンスなんかとは違う背筋が凍りつく恐怖。その正体をつきとめてもらうまでは恐くて寝るわけにはいかなくなってしまうのである。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　ではそれほどに読者を恐がらせているものはいったい何なのか。登場人物たちは死を呼ぶビデオテープという非科学的なものをできるだけ科学的に解明しようとする。物語はこのように非科学的なものとそれに対抗する科学的な考えの繰り返しで進行していく。闇でうごめく何かを科学的に解明しようとしても人間は科学では説明できないある存在を恐れているが、それを信じている。私たちが持つその意識を鈴木光司は上手に利用している。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　彼の持つ医学者をもうならせる科学的知識は特に『らせん』の方で素晴らしい効果を発揮している。遺伝子配列からある暗号を読みとったり、犠牲者の死因の細かい分析など、医学者でも何でもない彼が考え出すのだから驚きである。『リング』であれだけの恐怖を味わった後に現れるまた別の恐怖、偉大なる人類のメカニズム、そして人間愛。これはもう単なるサイエンス・フィクションという言葉でかたずけられるものではなく、ホラーや、ミステリーをも一度に読むような感覚である。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　そして、頭で恐怖した後に見る映画「リング」「らせん」では視覚で感じる恐怖がとても面白い。かなり端折っている部分、変更している部分はあるが、活字でははっきりと浮かばない登場人物達の驚愕の顔を映像として目にすることができる。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">『リング』『らせん』を読んだ後、観た後にはきっと「死というものの存在」、「人間とは何なのか」という思いが頭に浮かぶだろう。死を回避しようと必死に動き回り、愛する人（それは恋人であったり家族や友達）を守ろうと戦う登場人物達がそんな質問を投げかけているようだ。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　ありきたりのサスペンスやホラー小説に飽きてしまった人にはぜひ『リング』と『らせん』を。鈴木光司の描く恐怖の世界はきっとあなたを満足させてくれるだろう。現在、三部作として『リング』、『らせん』の続編『ループ』がすでに出版されている。さらなる恐怖はどんな姿で私たちに襲いかかってくるのか、とても楽しみである。</FONT></P><P><CENTER><HR SIZE="5"><FONTSIZE="+1"><A HREF="../20english/shiho20english.html#アンカー"><IMGSRC="../picture/botton/cd-rom/b.eng.01.GIF" WIDTH=127 HEIGHT=28X-SAS-UseImageWidth X-SAS-UseImageHeight ALIGN=bottom></A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONT SIZE="+1"><A HREF="../20english/no.20menu.html"><IMGSRC="../picture/botton/cd-rom/b.topics.01.GIF" WIDTH=127 HEIGHT=28X-SAS-UseImageWidth X-SAS-UseImageHeight ALIGN=bottom></A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONT SIZE="+1"><A HREF="../index.html"><IMGSRC="../picture/botton/cd-rom/b.index.01.GIF" WIDTH=127 HEIGHT=28X-SAS-UseImageWidth X-SAS-UseImageHeight ALIGN=bottom></A></FONT></CENTER></P></BODY></HTML>