<!--This file created 99.12.24 20:42 by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>kataoka25-j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=757 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#F9FFDE"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+3"COLOR="#0000AF"><A NAME="アンカー"></A></FONT><FONT SIZE="+2"COLOR="#0000AF">登山界の今</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">2年　片岡　暁子</FONT></P><P><FONTSIZE="+1">　毎年、日本の山ではおよそ600ぐらいの遭難が発生し、死者は約150〜200人に上ると言われている。特にここ最近は、中高年登山が人気を集めているせいか、50歳以上という中高年齢者の事故が多発している。今年9月に起きた、北海道にある羊蹄山で起こった遭難事故も、その1つである。登山ツアー中に起きたこの事故で、男女3人が遭難し、そのうち女性2人が帰らぬ人となった。台風18号の影響で、暴風警報が発令されている中での、強行登山がもたらした事故だった。この登山ツアーは参加しているメンバー16人のうち、12人が60歳以上であったという。今回事故が起きた羊蹄山は、標高1.898mの道内では名の知れた独立峰である。北海道では、「蝦夷富士」と呼ばれ、季節ごとに様々な高山植物を楽しむ事が出来る。最近は、中高年の登山ブームの影響で、この羊蹄山にも、多くの中高年登山者が入山している最中の事故だった。</FONT></P><P><FONTSIZE="+1">　中高年齢者の登山だけではなく、今では様々な年齢層から愛されている「登山」。かつては大自然を相手にするだけあって、限られた物しか立ち入ることは出来なかった。しかし、近年は高速道路や林道の発達で、山奥まで、誰でも簡単に入れるようになった事から、気軽な日帰り登山が出来るようになった。登山家しか登れなかった危険な山道ですら、整備された今は、中高年齢者はともかく、家族連れでさえ登る事が出来るのだ。それ自体は大変良いことである。しかし、同時に、誰でも山に行けるということは、それだけ問題も増えるということではないだろうか。今回事故に遭った3人は、決して山に対して無知ではなかった。私はここから、遭難した3人に、ではなくこのツアーそのものに山に対する認識の甘さがあったのではないかと思う。それは、気象の変化が著しい独立峰での、無謀とも言える強行登山や、メンバー16人に対してのガイドが1人しかいなかったという点からも、見る事が出来る。</FONT></P><P><FONTSIZE="+1">　しかし結局は、どんなに技術が進んでも、開発が進んでも、遭難は起きてしまうのが現状である。山の厳しさは、昔も今も何一つとして変わってはいないからだ。これから今より更に交通機関も整えられ、施設も増え、山に出向く人は増えていくだろう。そんな時代だからこそ、山にた易く入れる事から、人間には「甘え」が出てくるのである。そして、その甘えは人に山の厳しさを忘れさせ、このような事故へとつながるのではないだろうか。遭難を完全に防ぐことは出来ない。しかし、登山者の中に、山に対する認識と注意深さがあれば、非常事態を切り抜けることが出来るかもしれない。今回の遭難事故を繰り返さないためにも、山に対する注意深さと、敬意を忘れずに、登山というスポーツを楽しんでもらいたい。</FONT></P><P><CENTER><FONT SIZE="+1"><HR></FONT><FONTSIZE="+2"><A HREF="../25english/25topics.html#アンカー5253">Topics</A></FONT><FONTSIZE="+2"><BR></FONT><FONT SIZE="+2"><A HREF="../index.html">Index</A></FONT></CENTER></P></BODY></HTML>