<!--This file created 00.9.30 2:15 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>yuki27j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#E8FFDC"><P><CENTER><FONT COLOR="#180D01">我がモスクワ</FONT></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT COLOR="#180D01">3年　長正路幸</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　2000年2月15日、私はモスクワ経由ローマ行きの飛行機に乗っていた。傍では既に大矢先生とジダーノフ先生が幾度となく乾杯を繰り返していた。そんな光景に多少の不安を抱きながら、イタリアへ向かう観光客を横目に、私はまだ見ぬロシアの景色を想像していた。これから1カ月間のモスクワ研修が始まろうとしていたのである。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　この研修はロシア社会概論を履修したロシア語学科の2年生から4年生の学生20名が参加した。私たちは寮で自炊生活をしながら、毎週月曜日から金曜日までモスクワ大学の付属機関であるツモという学校に通った。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　私たちの住んでいた寮からツモまで約40分、地下鉄とトランバイという路面電車を乗り継いで通学した。ロシアの物価は日本よりも非常に安く、地下鉄の料金は、どこまで乗っても1回約12円という安さで大変便利だった。ただホームへ向かう長いエスカレーターの速さは私にとって少し恐いものがあったが、そこを駆け下りてゆく老人を見たときは、さすがに驚いてしまった。今ではそんな速いエスカレーターも、「ドアが閉まります。お気をつけください。」というアナウンスも懐かしく感じる。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　ツモでの授業は3クラス、それぞれ6〜7人程度の少人数体制で行われた。毎日お昼休みをはさんで朝10時から午後3時までロシア語漬けとなっていたが、私たちを指導してくれた先生方は熱心でとても優しかった。そんな中で教わったのは買い物や混雑する乗り物に乗った際など日常的に使う表現で、私たちはそれらを積極的にモスクワの生活の中で使っては、自分たちのロシア語が通じる喜びを改めて感じていた。時にはロシアの歌を皆で合唱したり、わがままを言ってレーニンの遺体が安置されているレーニン廟へ連れて行ってもらったり、1カ月の楽しい授業のひとときはあっという間に過ぎ去ってしまった。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　1ヶ月間、私たちの予定は満杯で、非常に内容の濃い充実した生活を送ることができた。この限られた時間の中でロシア語を学びながら、いくつもの美術館へ行き、バレエやサーカスを見て、サンクトペテルブルグやスズダリまで遠足をし、思えばとても贅沢な研修だった。最近では治安の問題も心配されるモスクワだが、私にはすてきな出会いがたくさんあった。水を買うとき、私の単語の発音が悪くて通じずに困っていると、後ろから言い直してくれたおじさんや、恐ろしく寒かったスズダリで声をからしながら私たちを1日中案内してくれたガイドのおじさん、ツモの食堂のおばさんや、寮の守衛さんたち。卒業式のあと、私の担任のタマーラ先生が寮まで持ってきてくれた手作りの大きなパイの味が忘れられない。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　いろいろな所へ行って、いろいろなものを見るのも新鮮で、とても楽しかった。しかし、私にはモスクワの日常生活で毎日起こる、ほんの些細な出来事がとても貴重な体験に思える。そして、そんな中でロシアのすてきな人々に出会わなければ、こんなにもモスクワが恋しくなることは無かっただろう。</FONT></P><P><CENTER><FONT COLOR="#180D01"><HR></FONT><FONTCOLOR="#180D01"><A HREF="../27english/27topics">Topics</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#180D01"><A HREF="../index.html">Index</A></FONT></CENTER></P></BODY></HTML>