<!--This file created 01.4.24 2:09 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>nakagawa28j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2" COLOR="#FF9218">心にゆとりを</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>３年　中川明子　</P><P>　２０世紀最後の２０００年「新語・流行語大賞」に「IT革命」、「おっはー」が選ばれた。時代が変われば言葉も変わり、新しい言葉が生まれるのは別に不思議なことではない。物事というのはごく自然に生まれ、私たちの当たり前のものとなり、いつのまにか人はその存在を忘れていってしまうのだ。</P><P>　この賞は毎年、一年の間に発生した様々な「ことば」の中で、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスを持って、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶと共にその「ことば」に深く関わった人物、団体を毎年顕彰するものである。過去には「オバタリアン」（１９８９）、「若貴」（１９９１）、またきんさんぎんさんが１００歳を迎えたときに残した「嬉しいような悲しいような」（１９９２）、そして記憶に新しい「失楽園」（１９９７）が受賞している。どれもその時代に生まれ、流行した言葉である。</P><P>　今年対象に選ばれた、「IT革命」とは情報技術（InformationTechnology)分野での革命が経済の新たな成長を担うと共に、国家・社会・企業等の組織を変えていく現象のことを言う。簡単に言えば、インターネットを利用して商売を進めて行こうという取り組みである。そうすることにより、企業間および企業−消費者間の直接取引を増やしていくのだ。この革命は現代の技術を大いに活用した画期的な革命だろう。それゆえに「新語・流行語大賞」にも選ばれたのだろう。しかし一体このITは庶民とどのように関係していくのだろうか。</P><P>　新しいことを始めようとすれば問題はつきもので、この画期的な革命にも問題はある。IT革命の波に乗るものとこれに乗り遅れるものの情報格差である。そしてコンピューターを操作することさえできない、あるいは全くその必要性を感じていない人たちの数も多いと容易に想像ができる。銀行だって本屋だって歩いて行けばすむ。ネットは必要無いと断言することもできる。しかし問題はそういったことだけではないのではないだろうか。こうした情報間のやり取りが増えていく一方で、人間同士の言葉のやり取りが減少してしまうのではないだろうか。店先で客が品物を値切る姿、近所の奥様方の井戸端会議。コンピューターを通してでは出来ないこういったコミュニケーションの機会が世の中から減っていくとしたら悲しいことだ。</P><P>　それとは対照的に同じく大賞を受賞した「おっはー」は現代の情報化社会というぎすぎすした波の中で、心温まるフレーズである。人間は利便性を求めて、新しいものを開発する。コンピューターのお陰で私たちの生活はどれ程便利になり、豊かになった。しかし生活の豊かさという意味と心の豊かさという意味は違うものだ。街路樹に咲く花が何の花かも知らずに、歩きながら携帯を見つめ、メールを送る若者。夜空に浮かぶ星がとてもきれいなことに気付かず、コンピューター画面に向かって仕事に没頭する人。今朝何人の人に元気におはようと挨拶しただろうか。なぜそんなに成功を急がなくてはならないのか。現在の情報化社会はコンピューターばかりもてはやされ過ぎていて、我々も何か自然的なものに気づけなくなっているのではないだろうか。</P><P>　今世界は２０世紀から２１世紀へと変化を遂げた。それと同時に新しい技術、新しいもの、新しい言葉、新しい常識が生まれてくるだろう。しかしいつでもそこに変わらぬものがあることを忘れないで欲しい。そしていつの時代も時間と心にゆとりを持って生活を送って行きたいものだ。コンピューター社会で生きていく以前に、我々は人間社会に生きているのだから。いつでも街角に「魚屋さん」「八百屋さん」「本屋さん」があって、子供の手を引いたお母さん達や、お年寄りや小学生が集い、ゆっくりと買い物をしている風景が過去の者になってほしくない。</P><P><CENTER><FONT COLOR="#000000"><HR></FONT><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../28english/nakagawa28e.html">English</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../28english/28topics">topics</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../index.html">index</A></FONT></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>