<!--This file created 01.4.24 2:07 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>shirahama28j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#FFCC18">もうひとつの家族</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>２年　白浜恵</P><P>　今年の夏、私は外国語学部の授業科目である英米事情の海外研修に参加した。参加者は２６名で、福原先生と濱田先生の引率の元、アメリカ東海岸のボストンに３週間滞在し、その後、ニューヨークとワシントン、東海岸のロサンゼルスを１週間かけて旅した。</P><P>　ボストン滞在中は、一人一人がホームステイをしながら、イングリッシュ・ランゲージ・センターという語学学校に通った。授業は個人の英語力に合わせて、クラス分けされ、ヨーロッパを中心とした世界各国の学生と共に、文法と会話の勉強をした。また、市内観光などの課外活動もあった。</P><P>　週末の札幌大学独自の研修や、ボストン滞在後の旅行で、私たちは多くの歴史的な場所を訪れた。アメリカ文化の中心地を数多く訪れ、本当に多くの事に感動した。それらの思い出を、ここで全てあげることは出来ないが、私が最も印象に残っている場所は、週末の研修で訪れたコンコードにあるオルコットの生家・オチャードハウスやコンコード博物館だ。</P><P>　そこで私は名作「若草物語」の作者であるルイザ・メイ・オルコットに出会うことができたのである。彼女は１８３２年にペンシルバニア州のジャーマンタウンで生まれ、幼少時代をボストンとコンコードで過ごした。彼女のコンコードでの愛する家族との生活は、若草物語の原点となっている。</P><P>　私はコンコード博物館で彼女の写真を見た瞬間、全身に電気が走ったような気がした。それは彼女の目が全て事を見通すような力強い目だったからだと思う。「この人の作品を全部読んでみたい！」という衝動に駆られ、彼女の作品のペーパーバックを５冊買った。日本にいた時には自主的に本を読むことは少なかった私を彼女が変えてくれたのである。私は今、時間をつくっては、それらの本を読んでいる。</P><P>　また、この研修で私に最も素晴らしい思い出を残してれたのは、ホストファミリーのマケンジーさん一家である。オルコットとの出会いをはじめ、様々なことに感動し、ボストンでの生活を楽しめたのは、ホストファミリーのおかげである。初めて訪れた異国の地で楽しい生活が送れたのも、のびのびと自由に暮らせたのも、全て彼らが私を、本当の家族ように愛してくれたおかげなのだ。</P><P>　マッケンジーさんの家は、ボストンの中心部からは少し離れたミルトンにあった。周囲は別荘が多く、治安の良い住みやすい所だった。家族は母親のジャッキーさんと長男のイーマール、妹のフェリーシャで、父親は仕事の都合で別の場所で暮らしていた。</P><P>　家族のみんなとは、本当に色々なことをした。ジャッキーさんの家の前でのヤードセールの広告を電柱に貼りに行ったり、フェリーシャのダンスの発表会を見に行ったりもした。映画や買い物に出かけた事も楽しかったが、それ以上にジャッキーさん達が普段の生活で何気なく訪れている場所へ、一緒に行ったことが嬉しかった。それは私と彼らとの距離がぐんぐん縮まった気がしたからだった。私がホストファミリーとの距離を全く感じなくなったのは、教会で一緒にゴスペルを歌った時だった。</P><P>　ゴスペルとは、日本語で「黒人霊歌」と訳されている神様を讃えた歌である。私はジャッキーさん達と一緒に手拍子をしたり、足踏みをしたりしながら、大きな声で歌った。ゴスペルを夢中になって歌っていた間は日頃の悩みを全て忘れ、言葉では言い尽くせないほど幸せだった。</P><P>　やがて、出発日の前夜になり、ジャッキーさんは、中表紙に家族のみんなからのメッセージが書かれた日本語版の新約聖書をくれた。それを見た時、心の底から喜びが沸き上がってきて、マッケンジー家のみんなと一緒に教会へ行って、本当に良かったと思った。</P><P>　そして今、ボストンで過ごした日々の思い出は、私の日本での生活の原動力となっている。初めて訪れたアメリカで、もうひとつの家族に出会い、ボストンを自分の大好きな町だと言えることを本当に幸せに思う。１ヶ月の海外研修というと、本格的な留学とは言えないかもしれない。だが、その１ヶ月間、本当に幸せな日々を過ごした。アメリカの文化の一端に触れ、ホストファミリーと本当の家族になれた今回の研修は、私の一生の宝物だ。</P><P><CENTER><FONT COLOR="#000000"><HR></FONT><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../28english/shirahama28e.html">English</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../28english/28topics">topics</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../index.html">index</A></FONT></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>