<!--This file created 01.4.24 2:03 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>yuki28j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2" COLOR="#8CBC1C">チェコアニメ</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>3年　長正路　幸</P><P>　「人形は人間のミニチュアではない。人形には人形の世界がある。」チェコの人形アニメの巨匠と呼ばれたイジー・トルンカは言った。チェコから生み出される数々の“人形の世界”―チェコアニメは歴史の荒波に揉まれながらも、職人とも言うべき多くのアニメ作家たちの手によって受け継がれてきた。その繊細な映像技術とチェコ独特のユーモアを持つストーリー、そして登場人物を演じる人形たちの愛らしさは、今や世界中の映画祭で高い評価を得ている。</P><P>　チェコアニメの歴史は、ユダヤ系チェコ人のカレル・ドダルが1920年に靴屋の宣伝用のアニメーションを作ったことをきっかけに始まった。その後彼は数々の作品を作り出し、ヴェニス映画祭ではグランプリを獲得している。しかし1938年のナチス・ドイツ軍のチェコ占領によってドダルはイギリスへ亡命し、まもなく死亡した。その時ドダルの死と共に、チェコアニメは一時中断を強いられてしまったのである。</P><P>　やがて第二次世界大戦終結後チェコが解放されると同時に、チェコアニメは復活を遂げた。人形を使ったアニメが始まったのはこの頃からで、冒頭に名前を挙げたイジー・トルンカがその先駆者であった。トルンカはチェコに古くから伝わる伝統芸術の人形劇に幼い頃から親しんで育ち、その影響を大きく受けていたのである。実に多くの作品を残した彼は、漫画家の手塚治虫さんも尊敬していた作家だった。</P><P>　そうしてトルンカを筆頭にその後多くのアニメ作家が誕生し、チェコは最盛期には年間160本もの作品を世に送り出すアニメ大国となったのである。10分から30分足らずの“人形の世界”は、作家たちの職人的作業によってひとつひとつ作られていく。人形だけでなく、粘土や切り絵、セルといった様々な素材を使い分け、それらを少しずつずらして撮影することによって、独特のなめらかな動きを作り出すのである。気の遠くなるようなこの作業は、たったひとつの表情しか持たない人形たちに、命を吹き込む重要性を持っている。その人形の持つ繊細な表現力は、台詞を必要としないストーリーを成り立たせ、チェコを越えて世界に通じるものとなるのである。</P><P>　札幌を含め日本でも、年に一度チェコアニメ映画祭が開催される。ここではトルンカを始め、今も現役で活躍している作家たちの作品が30作品近く上映される。チェコ独特の魅力と作家たちの平和への願いが秘かに込められたチェコアニメは、もはやアニメが子供の娯楽であるという概念を打ち壊した。そんなチェコアニメを大人たちにも是非、見て欲しいと願っている。</P><P><CENTER><FONT COLOR="#000000"><HR></FONT><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../28english/28topics">topics</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#000000"><A HREF="../index.html">index</A></FONT></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>