<!--This file created 02.1.16 3:53 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>iwasa30j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+1"COLOR="#0683EA">『ユタと不思議な仲間たち』</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>２年　岩佐直子</P><P>　５月１７日〜１９日に札幌の北海道厚生年金会館で上演された、劇団四季のオリジナルミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』は観客に生きることの素晴らしさ、友達の大切さを伝えた。</P><P>　主人公の勇太は父を亡くし母の実家のある村に母と一緒に引っ越してくる。しかし同級生の村の子供たちにいじめられ、いつも一人ぼっちでいる。村の子供たちは勇太のことを短く『ユタ』といってばかにする。ユタは体力がなくひ弱で、けんかしても勝てるはずがない。仲間に入れてもらえない悲しみと寂しさから自殺まで考えるようになっていた。</P><P>　ある日、ユタの味方をしてくれる寅吉じいさんはユタを気づかい『座敷わらし』と友達になることを勧める。座敷わらしはは実際には見えない存在だが、ユタにだけは見ることができる（また観客も舞台上の彼らを見ることができる）。彼らは寂しそうで、友達のいない者を助けるといわれている。ある晩、ユタは五人の座敷わらしに出会う。そして彼らが大飢饉で死んだり、間引きにあい、生きたくても生きることのできなかった精霊であるということを知る。しかし、座敷わらし達はユタに、「もっと生きているってことを大事にしろ、生きるってことはそれだけで素晴らしいことだ。生命は自分で磨かなければいけない。勇気をだして立ち上がれ」といってユタを励ます。そうして、ユタと五人の座敷わらしたちは友達になった。五人はユタを見守り、助けになってくれた。</P><P>　やがてユタは勇気と強さを手にいれ、もはや子供達からもいじめられなくなる。そんな時に五人がユタに別れを告げにやってくる。それはたくましくなったユタはもう一人ぼっちではなく、彼らの助けがなくても生きていけるようになっていたからだった。</P><P>　この舞台の設定は東北の小さな村だ。登場する役者たちは南部弁で話す。その独特のなまりの美しさを伝えることに、演出家はこだわったようだ。それに加え、見どころは他にもある。ミュージカルといえばまず歌とダンスというところだ。しかし『ユタと不思議な仲間たち』は歌とダンスも素晴らしかったが、それよりも役者一人一人の個性豊かな演技から目を離すことができなかった。特に悲しい運命を背負っているはずの五人の座敷わらし達の演技は場内に何度も笑いを生んだ。小さな子供から大人まで、観客はみんな舞台に引き込まれていた。座敷わらし達の登場のシーンでも、私達は驚かされた。舞台全体がレーザー光線に包まれて、劇場内はこれから何が起こるのか息を飲んでいた。舞台はすっかり観客の心をつかんでいた。</P><P>　座敷わらしは、この物語ではとても明るく強く描かれているが、本当は子供の頃に殺され生きたくても生きられなかった者たちだ。彼らは生きるということの価値は誰よりも知っている。様々な殺人事件や、親の虐待で死んでいく子供達がいる今の世の中では生きることの素晴らしさは忘れられている。私達はもっと命を大事にしなければならない。友達もそうだ。生きていくには友達が絶対に必要だ。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」と座敷わらし達が歌っていたように、仲間はかけがえのない宝物だ。</P><P>　『ユタと不思議な仲間たち』は、私達が忘れかけている強さや勇気そして純粋な気持ちを思い出させてくれるミュージカルだ。私は以前にもいくつかの劇団四季の芝居を見たことがあるが、カーテンコールでスタンディングオベーションをしたのはこれが初めてだった。出来るだけ多くの人に、劇場に足を運び鑑賞してもらいたい。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../30english/iwasa30e.html">English</A><BR><A HREF="../30english/akino30e.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>