<!--This file created 02.7.31 1:51 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>konno33j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=66 BOTTOM=666 LEFT=8 RIGHT=833></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+1" COLOR="#D6D600">平和に向けて</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>２年　金野　宏昭</P><P>キリスト教、ユダヤ教、そしてイスラム教の聖地として存在している都市、エルサレム。その聖地を巡って、ユダヤ人とパレスチナ人が、長い間、己の主張を断固として掲げ、終わることのない争いを繰り広げている。その原因は、両者がお互いの人間性を尊重して和平、相互理解に向かうのではなく、それぞれの宗教のみを信じて宗教的義務を果たす事に生きる意味を見出しているからだ。そんな状況の中で、彼らが宗教的概念を乗り越えて彼ら自身の自発的な想いで、平和を求める日は来ないのだろうか。</P><P>具体的に言うと、1948年に大勢のユダヤ人がエルサレムに移住、ユダヤ人国家イスラエルを建国し、元来そこに住んでいたパレスチナ人が追いやられて難民となってしまった。1964年にはパレスチナ解放機構が創設され、対イスラエル闘争を開始。さらに、1987年にはインティファーダ（住民蜂起）が起こり、一般市民レベルでの闘争が目立ってきた。そんな中で、私達が見逃すことの出来ない悲劇は自爆テロである。</P><P>自爆テロは、テロ活動における「行動によるプロパガンダ」という形で大きく当事国に貢献している。それは、犠牲者が出るたびに国民の自国に対する忠誠心と武力誇示とを、相手国に示せるからだ。最近では女性による自爆テロの報道も伝えられ波紋を呼んでいる。では、なぜそこまで自爆テロが頻発するのだろうか。</P><P>それは様々な動機があるのだろうが、一番の原因はイスラム教の教えにあると言っていいだろう。イスラム教徒は、ジハードで殉教した者は天国に行けると国民に促しているが、それは人々の厚い信仰心を逆手に取った汚いやり方である。だが、現実は人々もその考えを受け入れ、自爆テロ志願者は増え続け、事態は深刻化している。ほかの動機としては、こうした争いの中で自己の存在価値を見出す事が挙げられる。失業率約60％のパレスチナでは、貧民階級がその大半を占める。それ故に、生きる事すら難しい彼らの人生に意味をもたらすものが自爆テロである。自爆テロによって、今まで生きてきた以上の賞賛が犠牲者に与えられるからである。これは、死を極限にまで正当化した姿ではないのだろうか。だが、死が持つ意味は死でしかないのだ。</P><P>半世紀以上前の軍事国家、日本でもこの様な死が正当化されていた。幼い頃からの徹底された、信仰まがいの軍事教育のなかで天皇の為に死ぬことは名誉であると教えられた。その結果、取り返しのつかない戦死者を出し、敗戦後はその遺族に消えることの無い傷みを負わせた。その苦い経験を経て、現在日本は平和を掲げた国家という地位に落ち着いている。</P><P>こうした過去を持っている日本が中東の平和に貢献出来ないはずがない。確かに、状況が違うと言えば違うだろう。彼らの終わることのない戦いの中で、信じられるものはまさしく宗教であり、神なのかもしれない。だが、その信仰心が歪んだ方向に走って、新たな犠牲者を生み出しているのであれば、それはもう信仰とは言えない。現実には、擬似宗教国家の軍人達が彼等の教義の名の基に、国民を牛耳っているとしか言わざるを得ないだろう。我々日本人は、自分達の立場を大いに利用して中東における自爆テロを始めとする、様々な争いの根絶を国際機関に積極的に求めてもいいのではないか。活動の動機においても、アメリカの様に世界情勢と利益とを絡めている活動に従属するのではなく、本当の平和というものを掲げ、国家、民族レベルでの争いを根絶させるべきだ。草の根規模でのフィールドワークも立派な国際貢献だろうし、国がシンポジュウムを主催するなども一つの手である。そうすれば、救える命はその範疇を確実に広げていくだろう。今の時代に必要な正義と平和は、我々の手から創り出す事が出来るはずである。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../33english/33topics.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P><P>　</P><P>　</P></BODY></HTML>