<!--This file created 02.7.25 1:58 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>nishi33j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=66 BOTTOM=722 LEFT=8 RIGHT=428></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+1"COLOR="#0000AF">北海道の先住民アイヌ</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>1年　西元　尚史</P><P>ニール・ゴードン・マンローのアイヌ工芸品展が4月26日〜6月9日まで北海道開拓記念館で催された。その中には、マンローによって収集されたアイヌ工芸品が含まれ、他には、彼の生涯と業績について展示された。この展示会はアイヌ民族が北海道の先住民であることをもっとよく知るいい機会であった。しかし、彼らは今や日本では少数民族である。実際、北海道の人でさえ、日々の生活の中で滅多に少数民族としての存在について認識することはなく、そういう人に知らせるいい展示会であった。</P><P>1892年（明治24年）、一人のスコットランド人の医師ニール・ゴードン・マンローが日本の地を踏んだ。その後、彼は日本列島の文化、特にアイヌについて興味をもった。やがて北海道平取町二風谷に居を構え、アイヌの人達と共に生き、彼らの文化の研究、そして彼らの毎日の生活の中でよく使う生活道具の収集を続けた。彼はアイヌを愛し、アイヌ人と共に生きた立派な紳士として彼は尊敬されることになる。</P><P>彼にとって人生の重大な転機はエディンバラ大学医学部卒業後、1888年にインド航路の船医になったことである。その後、体調を崩し1890年に横浜に静養することになった。1893年に自らも通院したジェネラルホスピタルの第8代病院長に就任する。彼は医者でありながら、人類学にも興味があったのである。彼は日本人の起源というテーマで調査をしアイヌの研究のために、多くの考古学資料を集めたのである。</P><P>後に彼は1907年に横浜市三ッ沢貝塚の発掘に携わり、古代にまじないに使われた矢筒や皿などを発掘している。1908年、「先史時代の日本」を著したり、1916年には北海道の平取町に行き、アイヌ民族に対し、無料診断を行っている。</P><P>しかし、そんな献身的な活動の一方で、1923年の関東大震災により、横浜の自宅にあった資料が火事で焼失してしまったのである。彼と彼の家族にとって大きな痛手であることはいうまでもないだろう。さらに悪いことには、第一次世界大戦が起こり、彼の家族はスパイ容疑をかけられてしまうのである。その結果、食料品を簡単には分けてもらうこともできず、貧しい暮らしを強いられた。ついには、1923年の関東大震災後から借りていた家で1932年に火災がおき、またも資料が焼失してしまうのである。</P><P>その翌年、北海道に渡り、このような苦境を乗り越えて彼は1933年にマンロー邸を建てた。それから、今回開拓記念館に展示されている「マンローコレクション」の収集を始めるのである。そして9年の月日を重ね、1942年彼は二風谷で永眠するのである。その際、私が亡くなったらコタンの皆と同じように葬ってほしいと言い残していた。二風谷の人々は彼を忘れることはなかった。長い月日が経ち、彼の意志を継ぐアイヌ工芸家達が立ち上がった。アイヌ工芸家がマンローの故郷のスコットランドに行き、マンローコレクションの研究をし、現在北海道開拓記念館に展示されている原形の通りにアイヌ工芸を復元をしようとした。</P><P>今回の展示会はアイヌ文化を尊重し後世に残そうとする試みの一つである。政府もアイヌ伝統に関する国民への知識の普及を図るための政策の実施を後押ししているのである。これは先住民族アイヌ人の民族としての誇りが尊重される社会の実現を図るために意義があるものである。</P><P>伝統は消えていくものではなく、守り保護していくものである。アイヌ工芸のなかでも衣服は左右の模様が非対称であり、現代ではあまり用いられないが、独特の雰囲気を生み出し、非常に斬新といえる。他にも、過去の時代の工芸品とは一線を画すものがある。この機会に北海道の先住民、アイヌのことについて見て、古いだけでなく単純に素晴らしいアイヌのことに認識をもちその文化の重要性に気付いて欲しい。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../33english/33topics.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P><P>　</P><P>　</P></BODY></HTML>