<!--This file created 02.12.18 9:03 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>kaneko34j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=716 LEFT=4 RIGHT=820></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+1" COLOR="#D6D600">通訳者の仕事</FONT></B></CENTER></P><P><CENTER><B><FONT SIZE="+1"COLOR="#D6D600">熊谷ユリヤ先生インタビュー</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">3年　金子　純子</FONT></P><P>　熊谷ユリヤ先生は通訳の授業を受け持っており、そのユニークな授業は生徒の間で評判である。ユリヤ先生は大学で教鞭を執る傍ら、17年前に始めた通訳の仕事を現在もフィールドワークの一環としてこなす道内有数の通訳者として知られている。一般的に、通訳という仕事は語学力を活かすというその特徴だけが目立ち、外国語を話すことができれば通訳ができるという認識を持っている人が多いが、それは誤りである。</P><P>　そこで、ユリヤ先生は国際会議等で通訳をする他、講演会の開催など幅広い活動を通して通訳の認識を高めることにも力を入れている。今回はそんな先生の体験談などから見えてきた通訳の裏側を伝えたいと思う。</P><P>　通訳は同時通訳、放送通訳、通訳ガイド等様々な種類に分けられるが、今回はユリヤ先生の専門であり一般的によく知られている英語の同時通訳、逐次通訳（話し手が話し終えてからする通訳）が主な対象となっている。</P><P>　ではまず、通訳をするためには何が必要であるのか。当然のことながらかなり高いレベルの語学力が必要とされる。そしてそれと同様に必要とされるのが専門的な技術であり、通常は通訳学校でそれらを学ぶ。「通訳は技術職です。サイトトランスレーション（英文を見てすぐに頭から訳していくこと）はすごく苦手だったし、シャドウイング（日本語もしくは英語のテープを聞き、聞こえてきたものを数語遅れでそのまま声に出していく練習）も難しかったしあまり好きじゃなかったけれど、こういう練習は通訳をする上で不可欠なんです」と語るユリヤ先生。</P><P>　小学校時代をアメリカで過ごした先生にとって語学力に関しては問題なかったそうだが、それでも通訳技術を修得して実践で使えるようになるまでにはとても苦労したのだという。　</P><P>　またさらに母国語の能力や様々な国の歴史・文化的知識なども必要で、これらは、通訳というのは話し手の言ったことを機械的に訳すことではない、ということを物語っている。例えば、日本人特有の言い方を英語に直訳しても、英語を話す人には何を言っているのか伝わらないのだ。先生は通訳の授業で、話し手が言おうとしていることを汲み取ることが大切だと言っている。「必ずしも一語一句訳すことが正しいというわけではないんです」と言う先生。通訳者には話し手の伝えたいことを訳出することが求められ、そのためには外国語だけでなく母国語での表現力や文化的背景知識なども必要となるということなのだ。</P><P>　また、ユリヤ先生は自身のホームページ上で通訳に関する研究が少ないことを訴え、現役の通訳者に行ったアンケート調査の結果を掲載している。</P><P>　その中で、通訳者とストレスという項目が目に留まった。ユリヤ先生は「会議通訳の場合などは、通訳者自身で事前勉強をするために、クライアントから事前にもらった資料やスピーチの原稿に目を通しておくことも必要なのですが、その重要性を認識していないクライアントが少なくないんです」と訴える。もし専門的な技術や様々な知識を身に付けて通訳者になったとしても、通訳者の置かれる状況は決していものとはいえないようなのである。考えてみれば、通訳者は通訳業に関わる技術や異文化コミュニケーションの専門家であっても、専門分野に関しての知識は一般の人と変わらない程度だというのは当然のことと言える。</P><P>　適切な情報や資料を通訳者に前もって渡すことは、会議や講演の成功を願うクライアントと、円滑な通訳業務を行おうとする通訳者双方にとって共通の利点と言えるのである。またさらに、勤務時間・時間帯が定まっていない過酷な勤務状況や、駆け出しの通訳者の場合には通訳料を値切られたり、若い女性通訳者の場合はセクハラまがいの行為を受けることもあり、最後の二つはまれな例だそうだが、それらが通訳者にストレスとなってふりかかるのだという。</P><P>　ここまでみてきたように、通訳者になるためには大変な努力が必要であり、さらに通訳者として仕事をこなしていくには技術的にも環境的にも多くの課題を乗り越えなければならない。しかしユリヤ先生は、「大変だけど、いい仕事が出来た時の大きな達成感、それは本当に何にも代え難いことです」と、今まで通訳の仕事を続けてこれた理由について語ってくれた。そして、先生の話を聞いて通訳者志望の人を失望させはしないかと心配していた先生は「努力と忍耐力を持ってすれば通訳者になることはそう難しいことではないんです」と、これから通訳者を目指す人にエールを送っていた。</P><P>　通訳という仕事は大変な努力と忍耐が必要で非常に難しい仕事だが、同時にやりがいや喜びをこの上なく感じられる素晴らしい職業なのである。そんな通訳に対しての認識がもっと高まり、通訳者の負担が軽減することを期待したい。　</P><P><CENTER><HR><B><FONTSIZE="+1"><A HREF="../34english/34topics.html">Topics</A></FONT><FONTSIZE="+1"><BR></FONT><FONT SIZE="+1"><A HREF="../index.html">Index</A></FONT><FONTSIZE="+1"><BR></FONT></B></CENTER></P><P>　</P><P>　</P></BODY></HTML>