<!--This file created 03.4.19 0:39 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>tanaka35j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=860 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">万引き―犯罪ではない？</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">3年　田中　瞳　</FONT></P><P>　川崎市の古書店で1月21日、中学3年生の男子が本6冊を万引きしようとしたところを店長が呼び止めたが、正しい住所、氏名を言わないため警察に通報。任意同行の際、男子は逃げて踏み切りに入り、列車にはねられ死亡した。事件の後、この店に対し、約20人から「配慮が足りない」、「人殺し」などの非難のメールが送られ、店長は廃業を決めたが、その後1000件以上の激励が寄せられた。ついに2月3日店は営業を再開した。</P><P>　この事件で重要視されるべきことは、店長が警察に通報したことで中学生が線路に逃げ込み、死亡したことではなく、彼の中で、万引きが犯罪だということへの認識が甘かったのではないかということだ。経済産業省が書店を対象に昨年6月に行った万引き被害アンケート調査で、1店舗あたり年平均210万円の被害が出ていることや、換金目的で本を盗む犯行が増えていることがわかっている。ちょっとお金が欲しかったからという安易な考えで万引きをする人々がいるのだ。彼らはこの少年のように、万引きは犯罪ではなく、見逃してもらえるではないか、というような考えを持っているように思う。</P><P>　実際、万引きくらいで警察に通報してしまうと、万引きをする若い人たちの人生が左右されてしまうからといって、通報しない店があるらしい。それが、万引きをする人たちに「万引きくらいなら・・・」という感情を持たせてしまっているのだ。これでは、社会全体で万引きは犯罪だということへの認識を下げてしまっている。犯罪に大きいも小さいもない。たかが万引きだから見逃してもらえるということなど、ありはしないのだ。</P><P>　また、この事件において、店長が少年を殺したわけでもないのに、約20人もの人が「人殺し」などというメールを送ったということに非常に違和感を覚える。万引きをした少年が逃げたので追いかけていった、というところまではよくあることであり、これを非難する人は誰もいないだろう。それは万引きが犯罪で、社会的に許されない行為だということがはっきりとしているからだ。ということは、この事件においても、同じことが言える。このような事件が2度と起こらない為にも、自分たちの周囲にいる子供たちに、万引きはれっきとした犯罪だということを教育するほうが重要だったのではないか。</P><P>　私たちはこの事件から、万引きだけでなく、様々な犯罪やモラルについて考えるきっかけを与えられたように思う。殺人、放火などが毎日のように起こる中で、正しい道徳観というものを子供たちにどのように教育すべきか、もう一度考えていかなければならない。子供が悪いことをしたら、大人がそれは悪いことだと教えないかぎり、子供たちはきちんとした道徳観を持てない。他人の子供だから怒らないという大人が増えているが、それは間違っている。家庭や学校という枠の中での教育だけではなく、社会全体で教育すべきことなのだ。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../35english/35topics.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P><P>　</P></BODY></HTML>