<!--This file created 03.7.27 3:37 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>abe36j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=860 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">オール・ザット・ジャズ！</FONT></B></CENTER></P><P><CENTER><FONT SIZE="+2">〜映画『シカゴ』とその魅力〜</FONT></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">１年　阿部　智美</FONT></P><P>　</P><P>　2003年3月、第75回アカデミー賞授賞式が行われた。その中で最優秀作品賞をはじめとする主要6部門に輝き、最も注目を集めた映画が『シカゴ』である。日本で4月に公開されたこの作品は世界中でヒットし、他にもゴールデングローブ賞などさまざまな賞を受賞している。</P><P>　元々この『シカゴ』とは、新聞で連載された戯曲であった。1927年、42年に映画化され、75年にはミュージカルにもなった。ではどのようにして再演に至ったのか。そしてなぜこのような古い映画が現代でうけて、人気を集めているのか。それは、好・不景気にかかわらず、どの時代でも人間は娯楽を求めるからだ。</P><P>　映画の舞台は1920年代シカゴ。当時のアメリカは第1次大戦後好景気の真っ只中であった。また、アルカポネなどのマフィアが活躍する時代でもあった。そんな中、この『シカゴ』では、肌を露にする衣装を身にまとい、ステージの上で歌い踊るダンサーと、酒の入ったグラスを片手に拍手や歓声をあげる民衆たちの姿が、まるで時代変化を楽しんでいるかのように描かれている。</P><P>　まずこの映画の特徴をあげると、映画の中にミュージカルシーンを取り入れていることである。この映画では、現実に起こっていく事は普通のシーンで表現され、また、主人公であり、ダンサーを夢見る女囚ロキシーは、目の当たりにしている現実をミュージカル化して想像してしまうという設定でミュージカルシーンがふんだんに織り込まれている。そのため、それが描かれる冒頭部分から激しい音楽とダンスのミュージカルを見ているような感覚になる。映画館の中であるにもかかわらず拍手を送りたくなるほどの衝撃をうけるこの『シカゴ』は、まさに舞台とも映画とも言い難い「エンターテインメント」である。今回の映画版での監督であり、振付師でもあるロブ・マーシャル氏は、ミュージカル版の振付を一切使わなかった。彼なりの発想にこだわり、それが映画のヒットにつながっているのだ。</P><P>　次に見逃せないのは、3人の主役たちの間で繰り広げられる映画のストーリー展開である。死刑にならないために必死のロキシーと、常に話題性のある女囚の弁護を引き受け、無罪を勝ち取り世間に名を轟かせようと考える辣腕弁護士、ビリー。ビリーの手によって世間の同情を集め、毎日のように新聞に記事が載るロキシーは、名前が売れ、無罪確定後にはダンサーへの道が待っている。さらに、元ダンサーの女囚、ヴェルマの存在がある。彼女はビリーの弁護を受けて、ロキシーのように紙面を賑わせ、無罪確定が目前だったのだが、ロキシーの登場によってビリーが彼女の弁護を降りてしまい、ダンサー復帰への道も遠ざかってしまったのだ。3人のうちの誰が成功をおさめるかは見当がつかず、それぞれの望みを叶えるための駆け引きからは目が離せないのだ。</P><P>　ロキシーの想像する部分であるミュージカルシーンは、舞台に立つ2人の女性の衣装にも注目が必要だ。無罪が近づくにつれて華やかになっていくロキシーと、落ちぶれていくにつれて地味になっていくヴェルマ。アカデミー最優秀衣装デザイン賞受賞作であることも忘れずに味わってほしい。</P><P>　残念ながら、公開が終わると映画館での音楽の凄みというのは体験できなくなってしまう。劇場に足を運べなかった人は、サウンドトラックＣＤで、ＤＶＤでこの映画とサウンドトラックを楽しむだろうが、あの迫力は劇場でしか味わえないものである。劇場に足を運んで絶対に感動する映画であり、アカデミー賞受賞の理由もよくわかる逸品だ。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../36english/topics36.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A><BR></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>