<!--This file created 03.7.27 3:39 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>kamio36j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=860 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">マイケル・J・フォックス</FONT></B><FONTSIZE="+2">―「幸運な男」</FONT></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">３年　神尾　美奈子</FONT></P><P>　</P><P>マイケル・J・フォックスといえば、ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。この作品は彼が俳優としての大成功を収めるキッカケとなったものであり、彼はその他にも「ファミリー・タイズ」や「スピン・シティ」などのテレビ番組や数多くの映画に出演し、若手のトップ俳優としてハリウッドに名を馳せてきた人物である。だが、彼は１９９８年１１月、神経系の難病「パーキンソン病」にかかっていることを『ピープル』誌のインタビューの中で公表し、世間を驚かせた。そして彼自身の人生もこのときから一変してしまった。この「パーキンソン病」は、進行性であり、俳優生命も残り１０年足らずと宣告されたのだ。</P><P>　彼は２００２年４月、自伝となる本、『ラッキーマン』を出版した。彼が１４ヶ月かかって書き上げたものであるという。この本は、発売されるとすぐにアメリカ・ノンフィクションのベストセラーとなり、その後もベストセラー入りを続け、社会から大きな反響を受けた。日本語訳は、２００３年の１月に発売された。本書では、彼の病気のことだけではなく、彼の子ども時代のことから、家族のこと、ハリウッドで成功をおさめるまでの道筋、撮影当時の裏話からハリウッドのことについてまで、彼特有の皮肉やユーモアも交えつついきいきと書かれていて、時には思わず笑ってしまうところまである。そして何よりも、彼の気持ちが誠実に書かれていて、それが読者の心に訴えかけるのだ。彼には、発病してからその病気を公表するまでの７年間という長い期間があり、その間、彼なりの大きな葛藤や苦悩があったことは言うまでもない。</P><P>　彼は同じ病気に苦しむ人々のために活動したい、と「マイケル・J・フォックス　パーキンソン病リサーチ財団」なるものを自ら設立した。この財団の目的は、10年以内にパーキンソン病の治療方法をみつけるのを助ける、というものだ。彼の病気の公表は、パーキンソン病を持つ患者に大きな影響を与えた。今までパーキンソン病患者達の中には、公表をためらうような傾向があったのだが、彼の病気の公表によってパーキンソン病は社会の強い関心を集めたのである。</P><P>　マイケルのような若年性の患者が全パーキンソン病の患者数に占める割合は１０％以下であり、彼は北米で10万人に一人という割合でこの病気にかかったというのだ。しかしこの本の中で、マイケルは、「この神経系の病気にならなければ、これほど深く豊かな気持ちにもなれなかったはずだ。だからぼくは自分のことを幸運な男だと思うのだ」と述べていた。それに彼は、病気のために飲酒をやめなければいけない、と診断されたときにも「ぼくはラッキーだった」「この病気が与えてくれた『贈り物』のひとつに、自分の残りの人生がはっきり、くっきり見渡せるということがある。パーキンソン病が人生のさまざまな面をどんどん支配していくという苛酷な仮定のおかげで、自分がまだ自由にできる分野があるありがたさがわかってくるのだ」と言っている。</P><P>　彼は、１９９８年に病気を公表してからも『スピン・シティ』というテレビ・ドラマのために仕事を続け、この作品が俳優としての最後の仕事となった（彼はこの作品でエミー賞コメディ部門の主演男優賞を受賞している）。</P><P>　彼は現在も財団の活動に忙しく、パーキンソン病患者の代表として積極的に研究資金集めをしている。十分な資金さえあれば、パーキンソン病の治療方法はここ１０年以内に確立されるという。この本の印税もこの財団の資金としておさめられている。</P><P>　この本『ラッキーマン』がアメリカでベストセラーとなり、国を超えて多くの人に読まれることになったのも、彼の、人生に対する積極的な姿勢が多くの人々の心をつかんだという証拠ではないだろうか。マイケル・Ｊ・フォックスの人間としての生き方の中には、私たちにも学びとるべき多くの教訓が隠されている。人間は、変わる気さえあれば変わることができるのだ。ということをこの本から改めて気づかされた。私たちも、どんな人生であっても彼のように、人生に強く積極的に関わっていきたいものだ。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../36english/topics36.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A><BR></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>