<!--This file created 03.7.27 3:39 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>konno36j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=860 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">日本と日本人の質の低下</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">3年　金野　宏昭</FONT></P><P>　</P><P>　４月、５月に日本人が国内、国外を問わず相次いで事件を起こした。そのどれもが、良識を持って行動していれば起こるはずのない事ばかりであった。現在の日本社会には、基本的常識の欠落が見られている。</P><P>　５月１日、毎日新聞社のカメラマン、五味宏基記者の手荷物がヨルダンのクイーンアリア国際空港で爆発した。警備員が１人即死し、１人が重症、計５人の死傷者を出す惨事となってしまった。同記者は、イラク戦争の地で回収したクラスター爆弾を記念品として日本に持ち帰ろうとしていたのである。新聞記者という国際人たる者にとって、このような事件を起こすとは、誠に恥ずべき事である。仮にも同記者は、２月に人間の盾としてイラクに入国をして、戦場カメラマンを務めていた人物である。以前には、青年海外協力隊の一員として２年間ヨルダンで活動をしていた。この様な、戦争に対する認識をしっかり備えているはずの者が軽はずみな行動を取ってしまうのは、非常に遺憾である。これは、世界に、日本人による平和活動の質そのものに疑問を抱かせてしまっただろう。</P><P>　そして、５月１３日、朝日新聞社が、北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさんの家族から届いた手紙の差出人住所を、無断で報道した。曽我さんは、同社の記者が地元新潟県の拉致被害者・家族支援室のファイルを盗み見し、彼女の同意もなしに報道したことを批判した。翌日、同新聞社は謝罪文を掲載したが、これも普通では起こり得ないミスである。プライバシーの侵害であるとともに、今後、起こり得る拉致問題への悪影響を生じさせてしまっただろう。こういう人権侵害問題に一番敏感なはずの新聞記者が、軽率な態度で報道に臨むのは、問題である。勿論、当人だけでなく職場の環境も考慮されなければならない。この様な記事が掲載される前に、当然、社内で検討されるべき事であった。</P><P>　また、国内政治の腐敗を象徴するような出来事も起こった。４月２１日の国会内での記者会見で、保守新党の松浪健四郎代議士が、暴力団組長から、私設秘書の給与として、金を受けとっていた事が明らかになった。その後も、彼は辞職をしようとはせず、信じられない事に、彼のトレードマークである丁髷を切って、それで事を済ませようとしたのである。これは大の大人がする様な行動ではない。責任を取るという事の意味を全く理解していないのである。５月２１日の参院倫理審査会で行われた弁明でも、「反省している」、「軽率だった」の繰り返しだった。そう思うのならば、事の重大さを理解し、然るべき責任を取るのが当然である。これは、国会議員以前の問題であり、人間としての道徳観が失われていると言わざるを得ない。</P><P>　何故、社会の一線に立っている人が身分相応の行動を取る事が出来ないのだろうか。この事から見ても、現在の日本社会への悪影響は、社会の質の低下から来ているように見える。先に述べた様な、個人から生じる腐敗が社会に悪影響を及ぼし、それがまた我々に悪影響を与えてしまう。そのため、常識を持って行動するという事が、現在は欠落しているのである。その腐敗の原因の一部としては、人間性を養う学校での教師や友人との関係にもある。</P><P>　ひるがえって小泉政権を見ても、現在の日本は失業率５．４%、失業者は３８５万人という上昇の一途を辿っている状況で、景気・雇用対策での不景気脱出の兆しが見られない。また、外交面でも平和国家である日本は、今回のイラク戦争の件でも、ドイツやフランスの様に一国としての意見を述べ、決してアメリカによって発言を制限される立場であってはならなかった。小泉政権は現在、景気回復や、国民の意思を国際社会に反映させるなどのやるべき事をやらないでいる。これは非常識な政治体制であり、見直されるべき事である。</P><P>　我々はこれから生きていく上で最低限、しっかりした道徳観、そして当たり前の常識を持っていかなければならない。それは、将来への展望を実現するために、良い事や悪い事をしっかりと見極め、自分の間違いを認める心を持つ事である。非常に簡単な事であるが、それが出来ていない日本人が目立っている。だが、この道徳が腐敗しているように見える日本社会ではあるが、庶民の段階では道徳がもっと健全であることを期待したい。そしてその国民大多数の意志が反映された政府を出現させるならば、日本は再度、国際社会の舞台での活躍に繋がって行くであろう。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../36english/topics36.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A><BR></CENTER></P><P>　　</P></BODY></HTML>