<!--This file created 05.4.4 10:50 AM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>hukazawa41j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">ワンマン経営</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">3年　深沢　歩</FONT></P><P>　</P><P>　西部グループの有価証券の虚偽記載問題とNHKの一連の事件は社会に大きな衝撃を与えた。トップの『顔』が企業体質やそこで働く社員の意識に与える影響の大きさを物語る事件だった。しかし、これは西部グループとＮＨＫに限ったことではない。</P><P>　今年１月、札幌大学で株式会社ニトリの似鳥昭雄氏の講演会があった。大学内で一番広い講堂で行われたにもかかわらず、満席になるほどの生徒が集まった。北海道では一向に回復しない長引く不況が続いている。その中で順調に収益を伸ばすニトリの独自の経営方針と手腕に学生の注目が集まるのは当然といえる。</P><P>　1998年に拓銀が破綻したとき、道内の多くの企業は銀行への依存が高かったため、大きな影響を受けた。その中で、拓銀が破綻した直後も最高収益を更新した企業があった。「北海道現象」とも呼ばれたアークス、マイカル北海道（現ポスフール）、ホーマック、ニトリの４社だ。ポスフールを除く3社の自己資本比率はこの当時から「理想」とされる50％に近く、自己資金で手堅く事業拡大をする手法は他の企業の手本になった。特にニトリは4社の中で最も成長が著しい上に、新潟県中越地震に1億円、インドネシア・スマトラ沖地震に2億円の義援金を寄付した。まさに北海道の「顔」ともいえる存在だ。</P><P>　しかしワンマン経営下では、そのカリスマ性が強いあまりに進む方向を間違えると、その企業の方針に異議を唱えることが難しいという面もある。コクドは堤義明の父親の堤康次郎氏が一代で築いたものだ。堤王国とまで言われた西部グループに堤家の経営方針が色濃く反映されているのは言うまでもない。一方、海老沢勝二も自分の意見が通りやすいように周囲の人事を固めていった。7年という任期の間にNHKに築きあげた海老沢体質はそう簡単には変えられない。この二人は、日本のワンマン経営の象徴とも言える。企業のトップの存在があまりにも強すぎて、一度誤った方向に進んだ組織を誰も軌道修正できなかったのだ。彼らが国内外に与えた影響はあまりにも大きい。</P><P>　このような組織の元では改革というのは不可能なことなのだろうか。作家、高杉良の作品に「呪縛」という本がある。大手銀行の総会屋への利益供与事件を描いたこの作品は、企業の腐敗とそれに立ち向かう4人の銀行員の闘いを描いている。これは、９７年の旧第一勧業銀行の総会屋への利益供与事件で「改革4人組」と言われた後藤高志をモデルにしている。彼は商法違反で銀行が揺れる中、企業の経営刷の先頭に立ち、幹部相手に言いにくいことも直言してきた。その後、セゾングループや長崎屋などの大企業再建を数多く手がけた。</P><P>　今年の2月1日、西武鉄道特別顧問にその後藤高志が就任した。彼は6月の株主総会とその後の役員会を経て西武鉄道社長に就任する予定だ。現在でも堤義明の影響力が強く残るコクドをどう立て直していくのか。企業の不透明な経営体質にも改善が必要だ。</P><P>　しかし、危機管理が欠如した日本社会では一度ついた企業体質をそう簡単には変えることができない。都合の悪い事は他人に任せる日本人にとって、めんどくさいことは誰かがやってくれるという甘えがある。不正や汚職を平然と黙認する現代では倫理の低下も指摘せざるをえない。</P><P>　だがこのままではいつまでたっても企業の腐敗は無くならない。これだけ大きな問題に発展した事件を日本社会は、1企業の出来事と済ませることはできないのではないか。今後、ワンマン経営の下ではトップの影響力と企業体質に屈しない強い志を持って改革を行える人物が重要になる。企業側もそのような人材育成と組織内の環境作りに力を入れていく必要がある。ＮＨＫとコクドの問題はそんな見方もできるのではないか。</P><P><CENTER>　　<HR><A HREF="../41english/topics41">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P><CENTER>　</CENTER></P><P>　</P><P>　</P><P>　</P><P>　</P><P>　</P></BODY></HTML>