<!--This file created 05.12.18 5:26 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>itou43j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONTSIZE="+2">　カリブー大学への留学　かけがえない１年間</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">4年 　伊藤　奈津子</FONT></P><P>　</P><P>　私は2004年9月から札幌大学とカナダ、カムループスのカリブー大学の双方から授業料免除の奨学金をもらって約1年間留学していた。</P><P>　カムループスは太平洋岸ブリティッシュコロンビア州に位置する人口約8万人の都市で、京都府宇治市の姉妹都市である。ここは乾燥地帯で、カナダでも夏は特に暑い。冬になると世界的に有名なサンピークススキー場に毎年各国からスキーヤーが訪れにぎわう。</P><P>　私の留学していたカリブー大学は今年の4月、トンプソン・リバーズ大学と名称変更しさらに規模を拡大した。学生数9,000人以上、100を超えるプログラムがある。そして留学生の受け入れを積極的に行っていて59カ国から750人以上の学生が学んでいる。スポーツ活動も大変盛んで、今年は男子バスケットボールがカナダで第一位、男子バレーボールは第三位の成績をおさめている。</P><P>　大学の周りにはいろいろな施設がそろっている。たとえば学内にはスターバックスやカナダ限定のティムホートンズのカフェがある。そして調理学科の学生が作るおいしい食事を低料金で味わえる専用の食堂や、他にも食堂が数カ所あり、その一つは夜になるとバーとして開店するのである。そして大学に隣接している学生寮がいくつかある。</P><P>　私はその一つの学生寮に住んでいた。そこは学生一人に一部屋が与えられ、トイレと風呂は他の3人のルームメートと共同で使用する。寮と言っても学生のための食堂はないので自炊をする。各自近くのスーパーで買い出しをするのだが、生活必需品はすべて特大サイズなので車を持っていない者にとっては買い物は毎回一苦労だった。私のルームメートはカナダ人と中国人で皆で掃除当番などを決めて快適に暮らしていた。時々ルームメートに宿題を教えてもらったり、食事をしたりした。寮ではハロウィン、クリスマスなどの行事毎にパーティーが開催されたり、バーベキューや映画鑑賞など楽しい企画もたくさんあった。</P><P>　その他に、大学には札幌大学のユースフォーラムニュースのように新聞を作っている団体「オメガ」があり、一つの新聞局としての建物が存在する。毎週1,500部発行される新聞は大学の情報、地域の話題など盛りだくさんである。カラー印刷で、広告もついている本格的な新聞は大学のあちこちに積まれており、無料で手に入る。私は一度、機会があって一緒に札幌大学から留学していた永澤貴代美さんと一緒に、日本語の授業に参加している学生をインタビューして記事にしたことがある。また、FMコミュニティーラジオ局もあり、学生や地域の人々が独自の番組をカムループス市内、またインターネットラジオで世界中に向けて発信している。私はそこでＪポップを紹介する番組を毎週１時間持っていた。</P><P>　さて、肝心な授業なのだが、クラスは朝8時から始まり、夜9時で終了する。一時間の授業は50分で構成されており、アカデミックアドバイザーの助言のもと、自分で時間割を作成する。札幌大学のように昼休みというものが特に設定されておらず、授業と授業の10分休みや空き時間を利用して休憩する。</P><P>　私が授業に出る度驚いていたのが、学生の授業態度である。皆、積極的に手を挙げ意見を言ったり質問をしたりする。時には先生が話しているにもかかわらず、指名されるまで手を下ろすことをやめない学生もいる。遅刻、欠席、居眠りをする人はほとんどいなく、とてもまじめだった。教科書は分厚いし宿題量も膨大である。学校の図書館、食堂、外の芝生の上などで読書や勉強をしている学生がいつもたくさんいる。多くの学生は長期休暇にアルバイトをして学費を貯め、学校が始まると勉学に励むのである。だから授業を受ける熱心さは日本と比べものにならない。</P><P>　私は毎日４時間から６時間授業を受けていた。授業毎に特色があって、例えばヒューマン・ジオグラフィーでは時々話し合いの時間が設けられていた。8人くらいで話し合うのだが、自分の言いたいことに的が絞られず幾度ももどかしい思いをした。また、ジャーナリズムのクラスでは、クラスメートのプレゼンテーションを元に討論が行われ、私は聞いているのが精一杯だったのだが、カナダ人達はそれぞれしっかりした意見を持っているのに大変感心した。いつも圧倒されてばかりだったが、カナディアン・スタディーズでノルウェー人と組んでスポーツを題材にプレゼンテーションをやったときは、他の人が調べなかった歴史背景を取り入れたパワーポイントやパンフレットなどを準備して、先生から良い評価をもらった。どの授業も宿題が出て読書やプレゼンテーションの準備で部屋にこもっていることがよくあった。そしてテストが近づいてくるとクラスメートと夜遅くまで勉強をしたことを思い出した。</P><P>　とにかく何もかもが新しく毎日が本当に新鮮だった。学生層も非常に幅広く、世界各国からの留学生、家族を持っている者、社会を経験した者、退いた者など実に様々である。そんな中で私はコミュニケーションの楽しさを学んだ。皆英語の未熟な私の話をわかるまで聞いてくれるし、自分の経験を惜しみなく語ってくれる。とにかく誰でもフレンドリー。私は恥をかいてでもとにかく何でも知りたい、そして伝えたいという気持ちでぶつかっていった結果いくつもの新しい世界が広がったので本当によかったと思う。</P><P>最後にUCC/TRUには以前札幌大学で非常勤講師として勤務されていたジョー・ドブソン先生がいた。先生は日本語教師で、私は先生の日本語の授業に興味があり参加させてもらった。私はカナダに行って初めて先生にお会いしたのだが、新聞記事を書く機会を与えてもらったり、相談にのってもらったり、とにかくカナダで過ごした1年間、大変お世話になった。その感謝の気持ちをこの紙面で表したい。</P><P>　私の過ごしたカムループス、UCC/TRUは他の北米と比べるとそれほど大きな所ではないが、そこに暮らす人々の暖かさがあふれる場所であった。またそんな場所や人々を訪れたい。カナダで得た経験を忘れずに残りの学生生活を大切に過ごそうと思う。</P><P>　</P><P>　</P><P><CENTER>　<HR><A HREF="../43english/topics43">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P><P>　</P></BODY></HTML>