<!--This file created 05.12.18 5:28 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>suehiro43e</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">　私の見たロシア</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">4年　末広　恵</FONT></P><P>　</P><P>　皆さんは、ロシアについてどういうイメージを持っているだろうか。寒い、暗い、冷たい人々の住む国、不快な思いをする国。おそらくそういったイメージを持つ人が多いのではないだろうか。私自身も、ロシアへ留学する前はあまり良くないイメージを持っていた。日本人とは全く違う人々の住む国へ行く。それは不安で恐ろしいことだった。日本を去るのが憂鬱にさえなっていた。しかし、9ヶ月間の留学は私のロシアに対するイメージを大きく変えてくれた。</P><P>　正直、確かに仕事をしている時のロシア人はたいてい無口で無表情で冷たい雰囲気だった。町を歩く警察官は、横柄な態度でパスポートをチェックさせろと言ってくるし、店で一番えらそうな顔をしているのは、客ではなくレジのおばさんであった。彼らが日本で働いた撃轣Aきっとクレームの嵐であろう。また外国人からだけでなく自分の国の人々からでさえもお金を騙し取ろうとする詐欺師もいる。博物館の学生割引の券を買おうとすると、「外国人に割引はない」と言われることはしょっちゅうだ。またある時、地下鉄の通路を別の駅に向かって歩いていたら、男の人が寄ってきて,「道案内しようか？」と聞いて来たことがあった。私は断ったがその男は黙って後をついてきて、目的の駅に着くと、驚くことに「案内料をよこせ」と言ってきたのだ。無視していると幸いやがてどこかへ行った。こういった危険で理解できない状況にあったのは、私にとってショックだった。そして私は今まぎれもなく本当のロシアにいるのだということを実感した。</P><P>　しかし、ロシアでの生活に慣れていろんなところへ出かけるようになると、ロシア人の違う面が見えて来る。まず、乗り物ではお年寄りや子どもに必ず席を譲っていることに驚いた。それも当たり前のように簡単にするのだ。席を譲るということがごく普通で習慣的なことなのである。他にも面白いことがあった。停留所や電車の中やスーパーのレジ前の列、どこででも隣り合った人と話をするのが大好きなのである。そして共通の話題を見つけると、昔からの友達のように長々と話に花を咲かせる。黙ってずっと下を向いて電車に乗っている日本人にとっては、間違いなく驚くべき光景だろう。私は人見知りしがちなので、こういった人付き合いのよい人々がうらやましかった。</P><P>　列車の中では特にロシア人と話をすることが多かった。そして時々おいしいごはんをごちそうしてくれた。自分たちの家にぜひ遊びに来なさいと誘ってくれた人もいた。車掌さんとも仲良くなった。私はこういった好意的で誠実な態度に触れて、とても感動し、温かいものを感じることができた。</P><P>　ロシアというと、数少ない店の商品のために長蛇の列を作っている人々の映像を思い出す人もいるだろう。だが、今ではそのような光景は全く見られない。店には様々な商品があふれているし、あちこちに大型のスーパーが建てられている。そして人々は大きなカートに商品の山を積んで広い店内を動き回っている。日本と変わるところは何もない。ほとんどの人々は、現在の豊かな生活を楽しんでいるようだ。しかしそれと同時に道端で「助けて下さい！キリストのためになにとぞお恵みを！」と手を伸ばしている老人も毎日のように見かけた。彼らは共産主義から自由主義への移行の時期失業中で、仕事が見つからず、さらに年金の額も少なく、新しい法律によって医療費も自分で負担しなければならなくなったため、大変な生活をしているのだ。ロシアでは今、貧富の差が極端に大きくなっている。これは現代のロシアにおける重大な問題の一つである。</P><P>　次にロシアの文化・芸術に目を向けてみよう。ロシア中の主な都市には必ず大きな劇場がある。モスクワには100以上の劇場があり、その中でもボリショイ劇場は世界でも有数の一流バレエ団である。また博物館や美術館も豊富にあり、何度行っても飽きることはない。コンサートホールでは毎晩のように一流のオーケストラの演奏を聴くことができる。彼らは常に芸術を身近に感じて生活している。彼らにとって劇場へ行くこと、美術館へ行くこと、コンサートを聴きに行くことは極めて日常的な娯楽なのである。日本では芸術に触れることは特別なことではないだろうか。芸術を愛し、大切にする国で、チャイコフスキーやドストエフスキーのような偉大な音楽家、作家が生まれたのは、ある意味当然のことである。</P><P>　ロシアへ留学して、それまで私が持っていたロシアへのイメージはがらりと変わった。そして私たちは隣国同士であるにもかかわらず、ロシアについて知る機会があまりにも少ないということを実感した。私たちには、テレビのニュースでチェチェン紛争やテロ事件のようなひどい恐ろしい事件を知ったり、北方領土問題についてよく耳にすることによって、ロシアの偏った面しか見ることが出来ない。同じく隣国である韓国や中国についてと同じくらいロシアについて知っている人が一体どれだけいるだろうか。日本人のロシアに対する理解と、本当のロシアの姿には大きな差がある。しかし、隣国にどんな人たちが住んでいて、どんな文化が存在するのか。それを知ることはとても重要なことである。私たちの抱く暗い、寒いという言葉だけではロシアを表現することはできない。ロシアはもっと奥深いである。私はロシア人の温かくて、人情味あふれ、芸術を愛する心をもっと知ってほしいと思う。今後両国の間で活発な交流が行われ、お互いの国について知る機会がもっと増えることを願ってやまない。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../43english/topics43">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>