<!--This file created 06.4.7 3:18 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>furukawa44j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONTSIZE="+2">耐震偽装物件が引き起こした住民の怒り</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">１年　古川　絵梨</FONT></P><P>　</P><P>昨年11月、信じがたい事実が発覚した。姉歯秀次元１級建築士の手がけた構造計算書に記載されていた多くのマンションの耐震偽装データが偽装だというのだ。最初に発覚した際は、姉歯個人にこの犯罪の責任があるかに思われた。しかし彼は国会で、自分を下請け先として指定していた企業の圧力によりこの事件は引き起こされた、と証言したのである。さらに、偽装された構造計算書で建設されたマンション等はおよそ100件にも上り、このことは彼が設計したマンションの住民たちに、落胆と怒りを与えた。</P><P>　姉歯氏の発言によると、国が指定した民間監査機関の一つ、「イーホームズ」が、姉歯氏の構造計算書をよく監査しないで建設を許可したために、このような最悪のケースに至ってしまった、ということである。彼らはプロの監査機関は言うに及ばず、素人目にも分かる明らかな問題を見逃していた。この事件で民間監査システムのイメージもがた落ちである。</P><P>　姉歯氏は、データの偽装は「悪いこと」だと思っており、このことが早く明らかになって欲しいと願っていた、と言った。これはまことに意外である。証人喚問の際、彼は「データの改ざんを断れば収入ゼロ近くになることは必至。葛藤ももちろんあり絶対やってはいけないと思いつつも、弱い自分がいたせいでそれを受け入れてしまった。」と繰り返し、後悔の念を募らせていた。この発言は誠実な印象を与えるが、果たしてそれは本当の心情なのであろうか。それは未だ明らかではない。</P><P>　彼は不正をしているとされる会社の下請けという弱い立場にあったのだ。この事件の裏には巧妙な策を講じていた3つの企業がある。それは不動産会社ヒューザーと、建設会社の木村建設、そしてこの中で最も強大な力を持つ総合経営研究所（総研）である。当初から、責任は無いと主張したり、姉歯氏のことを知らないと言ったりとか、互いに責任をなすり付けることで彼らは一貫して責任を逃れようとしていたのである。さらに、総研の内河健社長が中心となって経営指導を行い、報酬をもらっていた。やはり、彼らにも事件の責任はあるのである。</P><P>　総研や木村建設と比べ、ヒューザーはかなりのメディアの注目を集めた。社長小嶋進の発言には、多くの国民が憤慨した。彼の、その確信に触れることを避け、あいまいにする態度は、真実の偽装でしかない。</P><P>　小嶋社長は1月30日、このような事件に至ったのは姉歯氏の構造計算書が正しく監査されていなかったからであるとして、様々な地方自治体に対し139億円もの賠償金を請求する訴訟を起こした。その上、彼はその訴訟に2,000万円も投じたのである。これにより、政府は直ちに入居者たちへ何らかの形で保障を与えることについて話し合っているが、入居者は今もずっと苦しんでいるのだ。</P><P>　確かに、国の民間監査機関がこのような偽装を明らかに出来なかったことに対して国は責任を負うべきである。しかし、責任ある3企業は全くの反省の色を示さず、結果として、日本人の抱いていた商道徳のイメージが、かつてない程低下した。このような事件が繰り返し発生しないことを望むが、残念ながら、現在姉歯氏以外の建築士による違反行為も摘発されているのである。</P><P>　この事件は、近い将来大地震発生時の対処方法を考慮中に発覚した。人々は今、政府に対し徹底した安全管理を行うよう求めているが、最も重要な問題は、企業指導者の道徳心の欠如にあるのではないだろうか。</P><P><CENTER>　　<HR><A HREF="../44english/topics44">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>