<!--This file created 06.4.7 3:19 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>inai44j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=56 BOTTOM=768 LEFT=162 RIGHT=692></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">　堀江氏の失脚</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">２年　稲井　慶一</FONT></P><P>　</P><P>　1月24日、ライブドアの元社長堀江貴文氏が逮捕された。堀江氏は資本金600万円の会社を、わずか10年で時価総額約1兆円にさせた。一方、彼はプロ野球買収問題やニッポン放送株を巡るフジテレビジョンとの攻防戦、そして昨年の衆議院選挙に出馬するなど、常に世間の注目を浴びていた。その巧みな経営術により「時代の寵児」と呼ばれ、経営者の新たな姿として多くの人に影響を与えた。それだけに、堀江氏の逮捕は日本中に大きな衝撃を与えた。</P><P>　堀江氏は著書『稼ぐが勝ち』で、「誰もが部長に昇進できるピラミッド構造なんて存在しない。」と述べている。この独自の経営感を柱に、堀江氏は近年のインターネットの普及を巧みに活用して「勝ち組」と呼ばれるまでに成り上がった。従来の「会社のなかで出世して社長になる」というサラリーマンの発想を壊し、新しい「成功者」の姿として若い経営者を中心に広がっていった。そして、堀江氏のようにインターネットを使って、わずか数年の間に数億円を稼ぐ若者が次々と現れ始めた。さらに今、「ブログ」の登場によって誰もがホームページの知識なしで、情報を世界中に発信できるようになった。インターネットの新たな可能性に気づいたものが、第二の堀江氏として成り上がり、国民の注目を集める日はそう遠くではないだろう。</P><P>　しかし、堀江氏は「人の心はお金で買える」と述べるくらいの拝金主義であった。「人間はお金を見ると豹変します。良いか悪いかは抜きとしてそれが事実です。金を持っている人間が一番強いのなら、金持ちになればいいということなのです。人間を動かすのはお金です」と述べている。そして、今回の逮捕をきっかけにこのような言葉がマスメディアによって大きく取り上げられ、瞬く間に彼に対する評価は崩れていった。彼は頂点を極め、若者の目標になっていた。しかし、彼は法を犯していたこともどうやら間違いのない事実である。</P><P>　堀江氏が運営していたブログには賛否両論のコメントが数千件も届いた。しかし、「金はあっても心は買えぬ」といった、堀江氏の金に対する価値観を否定するものが大多数である。確かに、人の心をお金で動かすという思想には危うさを感じる。人に対する判断基準が財産だけになってしまうからだ。世界には個人の利益よりも社会福祉の貢献の為に頑張っている人も大勢いる。所得だけで人の価値を値踏みする思想はあってはならない。</P><P>　堀江氏の逮捕をきっかけに、彼の価値観や思想は批判され、あるいは評価されている。しかし考えてみると、堀江氏の辿っていた道は資本主義経済としては当然のことである。だから次なる堀江氏は当然のこととして出現するであろう。ただ望むのは、彼らが社会福祉に貢献するような思想の持ち主であって欲しいということである。資本主義の追求によって、勝ち組になるために、現代の日本では他を蹴落としても利潤しか求めないというような思想のみがもてはやされる。その結果、堀江氏は利益を求めすぎたために法を犯し、捕まってしまった。我々は第二、第三の堀江氏が、利益の為だけに動いていないかどうかに目を配りつつ、社会福祉を無視し始めている現代の資本主義の是非を再考する必要がある。</P><P><CENTER>　　<HR><A HREF="../44english/topics44">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>