<!--This file created 06.4.7 3:19 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>nishimoto44j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">「さようなら、豊国先生！」</FONT></B></CENTER></P><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">豊国教授定年を迎える</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">３年　西元　尚史</FONT></P><P>　</P><P>　豊国孝先生は今年の3月で、７年間勤めた札幌大学で定年という節目を迎える。先生は1935年に室蘭市に生まれ、北海道大学英米文学学科を卒業した。その後小樽商科大学の教員を63歳で定年退職し、1999年に札幌大学の教授として就任した。札幌大学では英文講読、イギリス文学史、英米文学研究などを教えた。</P><P>　先生は非常に若い感じでまだまだ70歳という年齢に到達しているとは考えられない。いつもネクタイは素晴らしく、身だしなみには気をつけているという印象がある。先生は実に柔和で、授業もすがすがしく、にこやかに進んでいく。独特の口調が今思い出しても懐かしく名調子であった。インタビューは先生の研究室でさせていただいた。</P><P>　最初は先生のご専門である英米文学の魅力について尋ねたが、それには父親が大きな影響を与えたようで次のように話された。「私の家には子供の頃、父の書物の中にシェイクスピア全集などがあってその挿絵を眺めたりしていました。父が英語教員だったので影響をうけたのかもしれませんね」。そして大学の卒論にオスカー・ワイルドを題材として選び、それから本格的にイギリスの伝統や文化にのめり込んでいったという。「いまでは技術も発達してきて例えば『リア王』や『ロミオとジュリエット』のビデオなども図書館で視聴することが出来ますよね。背景にはイギリスのルネッサンス期の文化、風習や階級差別など難しいこともあるのですが、原書を読むよりずっと雰囲気がつかみやすいので、是非イギリス文学の世界に触れてみてください」というのが豊国先生のメッセージである。</P><P>　それで、先生の英語の教師という職業も決まってしまったのがよく分かるが、先生としてはさまざまな選択肢の中からの決定だったようである。「学生当時私は絵を描くのが趣味で画家を目指していました。しかし、父が教員だったこともあり教員に興味がありました。そして教育実習を機に教員を目指そうと思いました」、と言われた。</P><P>　豊国先生は札大で教えて、｢辛かったことはありません。この7年間すべてが幸せでした。私が札幌大学にきて思ったことは学生の気質が素直で人懐こいことです。学生との距離がなく親しみやすかったし、ゼミナールでもアットホームな雰囲気で進めてくることが出来ました｣、と話された。</P><P>　70歳を迎えた豊国先生の元気の秘訣は旅行や油絵を描くこと、ときにはカラオケを楽しむことなど非常に多趣味であることだ、とわかった。これからも旅行でイギリスのD.H.ロレンスの故郷に行ったり、美術館に行ったりして、イギリス文学には携わり続けていきたい、というのが生き甲斐のようであるが、定年を迎えてからの計画を伺った。「実は今回定年を迎えるといっても非常勤として勤務する予定なのでまだまだ定年という実感がわかないのです。もし、体力的に限界を感じて退職したら油絵を本格的にやったり、旅行したいですね」と笑顔で答えてくれた。やはり先生はまだ若いというのが実感である。</P><P>　最後に札大生へのメッセージを話していただいた。「私は札大生が好きです。これからも厳しい社会の荒波の中に皆さんは飛び込んでいきますが、札大生のよさをもって飛び出して欲しいと思います。様々なことに興味を持ち英語だけでなく哲学や心理学なども含めて色々経験をし、勉強して欲しいと思います。今すぐには役に立たないかもしれませんが、いつか必ず役に立つときが来ると思います」。この言葉を大切にしたいものである。</P><P>　私は去年イギリス文学史を履修して大学構内ですれ違って挨拶を交わしたり、バスで降りるまで一緒に話をする機会が何度かあった。しかし、こうして研究室でインタビューとしてじっくり話を伺うのはそれよりずっと楽しいものであった。内容もさることながら、豊国先生の人懐こい笑顔と優しい人柄のせいでこのインタビューは成功した。非常勤としてまだ数年教鞭をとるとのことなので、これからもお元気で指導していただきたいものである。</P><P><CENTER>　　<HR><A HREF="../44english/topics44">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>