<!--This file created 06.4.7 3:20 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>takagi44j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">児童文学</FONT></B></CENTER></P><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">『バーティミアス』</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">2年　高木　香苗</FONT></P><P>　</P><P>　最近、『指輪物語』、『ハリー･ポッター』、『ダレン・シャン』などの児童文学作品が人々の間でとても人気である。それから、少し昔に戻ってみると、『宝島』、『巌窟王』、『ロビンソン・クルーソー』などが人気であった。そして、それらの作品のほとんどが映画化されて、人々を楽しませている。</P><P>　新しく出版された児童小説が今年中に映画化される。イギリス人作家ジョナサン・ストラウド氏によって書かれた『バーティミアス』という本である。この本の舞台は、魔術師たちにより支配されているロンドンで、魔術師たちと魔法が使えない人間たちとの間での対立が生じていた。そのために、人間は魔術師たちの支配を止めさせるため、魔術師たちに攻撃をしかけていた。主人公である魔術師のナサニエル少年がバーティミアスという悪魔と共に、それらの問題を解決していくというものである。</P><P>　この本には面白い特徴がある。まず主人公のナサニエル少年がひねくれているということであろう。彼は、エリート主義でナルシシスト、おまけに友達もいないのである。そのため、彼の性格は変わっているという印象を与える。なぜなら、私たちは通常、主人公としてのあるべき人物のイメージを持っているからだ。主人公のイメージは、元気が良くて、たくさんの友達がいるというものである。しかしながら、彼のような性格の人々は現実の世界でもいるという点が、私たちが彼に感情移入しやすくなり、面白いと感じるのだと考える。2つ目の特徴は、この本には文章に脚注がついていることである。これは、児童文学書ではあまりみられないことである。しかも、その脚注は全て、悪魔バーティミアスの主観的意見で面白おかしく書かれているのである。</P><P>　この本は、全3巻からなり、1冊が約600ページ以上からなる長編の児童文学書ではあるが、その脚注によって、飽きないで本を読み進めていくことができる。また、『バーティミアス』のホームページ上では、『バーティミアス』の出版社がこの本の感想文や、本を読んだ子どもたちが想像した登場人物たちの顔の絵の募集をしていた。出版社側の多くの人に本を読んでもらおうとしている意気込みが感じられるのも、この本の魅力であると考える。</P><P>　児童文学の魅力とは何なのだろうか。まずは、児童文学作品の中で多く取り上げられるテーマ「友情」について考えていきたい。多くの物語の中では、ある1つの目的を持ち、みんなで力を合わせながら、それを主人公たちが達成するということがよく描かれる。その中での仲間の役割は、主人公と一緒に笑ったり、怒ったり、泣いたりすることである。これは、重要な役割である。なぜなら、様々な試練を潜り抜けて、主人公と仲間が成長したという証が重要だからである。その証が「友情」である。その「友情」とは、多くの人たちが心の奥底に持つ、理想の「友情」として描かれているのである。私たちはこの「友情」に惹かれてしまうのである。また、現実の世界からかけ離れている本の世界も魅力的である。例えば、主人公たちが壮大な冒険の旅に出かけて、魔法を使って怪物を倒すような世界である。それらは、読者にワクワク、ドキドキするような気持ちを与えてくれる。そして、自分が主人公に成り代わって、その世界を楽しむことができるということである。多くの人たちは夢のような世界を楽しみたいというように思われる。</P><P>　最後に、児童文学の存在意義について考えてみると、私たちは児童文学で取り上げられている「友情」や「忠誠」や「信頼」の様な道徳的なテーマを、いつのまにか現実の世界での私たちの人生に必要なものとして反映しているのである。そのため、人間の人格形成に大きく関わるのである。私たちは小さな頃から物語を読んで、私たちの道徳的な信念の基礎を物語の影響によって築き上げてきた。そのような私たちにとって、物語は私たちを人格の原点に戻してくれるというところが、児童文学が大人も子どもも楽しまれるものになっているのであろう。しかしながら、現代社会に混乱が生じるほど、私たちは児童文学を読む必要がある。現代の日本では、10代の暴力と小学生の誘拐事件が増えていても、児童文学作品の人気が増している。このことから、私たちは、若い世代の間での児童文学作品を読むことについての重要性を再評価するべきである。</P><P><CENTER>　　<HR><A HREF="../44english/topics44">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>