<!--This file created 07.5.23 6:38 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>tsukui47j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=68 BOTTOM=768 LEFT=8 RIGHT=538></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">硫黄島からの手紙が明かす真実</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">2年　津久井　ゆき</FONT></P><P>　</P><P>映画『硫黄島からの手紙』は太平洋戦争末期の日米間の激戦を、アメリカ側と日本側の視点で描いた二部作第二弾である。アメリカ視点の『父親たちの星条旗』に続く作品で、2006年12月9日、日本で公開された。両作品の監督、制作は米アカデミー監督賞を2度受賞したクリント・イーストウッド、また、一度ノミネートされたロバート・ロレンツ、オスカー賞監督賞受賞スティーブン・スピルバーグが務めた。</P><P>舞台は第二次世界大戦末期、日本が戦況の悪化の一途を辿る1944年6月の硫黄島である。この太平洋の小島は東京とサイパン島の中間あたりに位置し、日本本土空襲に向けてB29の中継基地の欲しかった米軍にとって恰好の中継基点であった。日本側としては本土戦に縺れ込むのを何としても抑えたいという最後の望みをかけた戦いであった。米軍は自分たちの圧倒的な兵力を持ってすれば、面積22kFの小さな島など５日ほどで完全征服出来るだろうと考えていた。しかし、硫黄島戦線の全指揮を執った渡辺謙演じる陸軍中将栗林忠道は、最後の最後まで生き延びて本土にいる家族のため一日でも長く島を守りぬけと叱咤激励し、大きな戦力の差を地下要塞という堅固な防衛基地にこもりながら戦うという知略で迎え撃ち、36日間にも及ぶ死闘を繰り広げたのである。</P><P>硫黄島戦は、太平洋戦争において唯一米軍の死者数が約六千人、死傷者数が二万人と日本軍の死者二万人を上回った戦いであった。（http://en.org/wiki/Battle_of_Iwo_Jimaより）栗林は今もなお、アメリカを最も苦しめた指揮官としてかの地で語り継がれている。また彼は戦略的手腕に優れている一方で、戦地から家族に全４１通手紙を宛てていて、妻のために台所の隙間風を心配したり、島で育てているヒヨコの成長を幼い娘に書き送ったりと良き家族人としての素顔を見せる。</P><P>栗林は着任早々、従来の規則を変更し、部下への体罰を戒め、兵士皆平等に食糧を配給するなどの新方式を取り入れたので古参の将校らからは反発を浴びた。だが子を身ごもった妻を残してきて日々に絶望を感じていた二宮和也演じる一兵卒の西郷は、今までのどの指揮官とも違う彼に信頼をおいた。また伊原剛志演じるロサンゼルス・オリンピック金メダリスト西竹一中佐などの頼もしい理解者もいた。硫黄の臭気が立ち込める灼熱の島、食料や水が満足にない過酷な状況で一年近くかけてアメリカに打ち向かう準備がなされた。</P><P>軍人らしく玉砕を貫こうとする将校や、最後の望みをかけ米軍に投降して助かろうとする兵士など、戦争という運命の中で翻弄される男たちの極限状態の中での生と死の葛藤が描かれている。彼らの本土にいる家族を思い自分の使命を果たそうとした心情は、未だ戦争の傷跡が残る現在の硫黄島で、調査団によって発見された家族のもとに届くことのなかった数百通に及ぶ手紙によって明かされる。</P><P>日本軍の兵士の多くは、天皇陛下のため忠誠を尽くして死ぬことが名誉という当時の非人道的な教えのもと、最後には突撃し玉砕、もしくは残された道がなく自害し果てた。日本軍約二万二千人のうち戦死者は約二万人、捕虜となり生還したのはわずか約二百人だった。</P><P>栗林はアメリカ留学の経験もあり、アメリカ人の友人が多くいた。だが戦争という悲惨な時代の中で、彼らとの闘いの指揮をとらねばならないという運命にあった。当時の指導者は日本が負けることは予想できたはずだが、戦争の流れに逆らうことが出来ず、広島、長崎の原爆という悲惨な歴史を作ってしまった。</P><P>毎日のように世界中各地でテロを含め紛争が勃発していて戦火が絶えない。また、日本が世界に誇る憲法第九条改正の動きがある。世界で唯一原爆の恐ろしさを知る日本が平和憲法を改定してしまってどうするのか。私たちは戦争の悲惨さを世界に訴えていかなくてはいけない側なのである。</P><P>未来を担っていく私たち戦争を知らない世代は、戦争を繰り返さないために過去の歴史を正しく知り、そこから学んでいかなくてはならない。この映画で戦争の中を生きた人間の運命とその末路を知り、二度と戦いで血と涙が流されてはいけないということを学んだ。</P><P>　</P><P><CENTER><HR><U><FONTCOLOR="#0000AF"><A HREF="../47english/topics47">Topics</A></FONT><FONTCOLOR="#0000AF"><BR></FONT><FONTCOLOR="#0000AF"><A HREF="../index.html">Index</A></FONT></U></CENTER></P></BODY></HTML>