外国人のニセコ・ブーム

1年 黒田 はるか

冬の北海道は、スキーやスノーボードで日本各地や世界中から来る多くの観光客でにぎわう。ここ数年でニセコ町は、外国人観光客に人気のスポットとなった。虻田郡ニセコ町は、札幌市から西へ車で約2時間半の距離にある約4700人の町であり、温泉があることでも有名だ。近隣の町には倶知安町、蘭越町などがある。この町にあるスキー場の数は3ヵ所のスキー場があり、一番人気のスキー場は「ニセコひらふスキー場」である。この町を訪れるのは、多くがオーストラリア人観光客であるが最近では、香港やシンガポールなどの英語圏のアジア地域からの観光客も増えてきている。

この町が、多くの外国人観光客でにぎわうのは何故だろうか。そのきっかけは、ニセコのパウダースノーに感動したオーストラリア人スキーヤー達がその話を自国にひろめたからだ。季節が反対である彼らにとって、日本は時差があまりなくパウダースノーを楽しめる場所としてありのままの自然が残っているニセコが注目を浴びた。そのブームを受けて、カンタス航空が新千歳〜オーストラリア・ケアンズ直行便を就航させ、多くのオーストラリア人資本家達がニセコにやってきて別荘やマンションを建設・分譲し、同国の観光客に販売した。これがブームを呼んだのだ。

オーストラリアの旅行会社は、近頃では、香港などアジアにおける英語圏の地域の観光客を対象としたニセコツアーを企画し、多くのアジア人観光客を集めている。また、そのような人々を対象とした別荘や冬限定で暮らせるコンドミニアムの建設や販売もすすめられている。また、ニセコの別荘地には、外国人観光客の為の様々な施設が誕生している。例えば、外国人の為の民間の交番では、オーストラリア人スタッフが対応し、古いホテルを改造して作ったコンビニでは英語での対応があり、富裕層の観光客向けの高級外国人バーでは、ジャズの生演奏を聴くことができる。外国人が外国人を対象としたビジネスが進んでいる。

私は、2月3日から5日にかけて、札大サイクリング部のスキー合宿でニセコに行ったが、周りには日本語とは異なる幾つもの言語が飛び交っていて、外国からの人々が多いことを実感した。スキー場近隣のホテルや商店では英語で対応するスタッフがいたし、英語で書かれたメニューや看板などが多く目立った。街の対応がきわめて良いことがすぐわかった。多くの外国人客が魅せられたパウダースノーは、とても感触が柔らかく、スキーで粉雪を舞あげるたびにとても感動した。さらさらとした雪の上を何度もスキーで滑り、満足の一語であった。そして、もっともっと居続けたい思いで帰路についた。

日本人のスキーブームは、年々低下し、現実にこの町のスキー観光客数は最盛期の6割程度に落ち込んだ、と言う。しかし、外国人観光客はにせこに来ると、北海道の大自然の中、最高の雪の上を滑られるという魅力を発見した。寒い冬、やはりウィンタースポーツの華はスキーではないだろうか。日本人は日頃の生活に追われ、その魅力をすっかり忘れている人もおおいのではないか。あなたも今年はスキー場に足をのばしてみませんか。そこから外国人スキーヤー達と国際親善が始まるかもしれませんよ。

 


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