2008年「ビザ無し交流」択捉島訪問(その1)

「ビザなし交流事業」で北方領土を訪問した。今年の訪問先は択捉島。北方四島で一番北の端の島である。

根室市内の公園に「根室女工節の碑」という石碑があった。ボタンを押すとその女工節が聞ける。『蟹工船』と『女工哀史』を一度に体験したような女工さんたちの過酷な境遇と望郷の念が伝わってくる。題名は「根室」だが、国後島が発祥の地という説もある。

 

出発前日に北方四島交流センター「ニホロ」で事前研修会がある。ロシア語の講師は、通訳として活躍中の札大ロシア語学科の卒業生だった。頼もしい限りである。

 

例によって「ロサルゴサ号」に乗船。根室港を後にする。小雨そぼ降る中、見送りの人たちに別れを告げる。

 

「入域手続き」をする国後島へ向かう途中、イルカの歓迎を受ける。

 

昼過ぎに国後島沖に到着。

 

国後島の古釜布(フルカップ)湾に停泊。入域手続きを行う。国後島訪問団はここで下船する。

 

国後島を後にして一路、択捉島へ。国後島と択捉島の間を通って択捉島の日本海側、内岡(ナヨカ)湾を目指す。海峡では大量の海鳥が後を追ってきた。

 

つづく