2008年「ビザ無し交流」択捉島訪問(その2

根室を出てから二日目の朝。

内岡湾で一泊した後、いよいよハシケに乗船して択捉島に上陸する。上陸前から港湾施設等の改修の様子が見て取れる。

 

港ではおなじみのトラック・バスがお出迎え。島内の見学に出かける。

 

郷土史博物館。先住民族の時代からソ連時代までの歴史が分かる仕組み。日本人が住んでいた時代に関する展示が極端に少ない。

 

日本人墓地で墓参。このほか、島のあちこちに日本人が立てたと思われる石碑が残っていたが、バスの窓から見ただけなので何の石碑かは不明。

 

地熱発電所。火山性の地形を生かして発電している。ごうごうと湯気を吹き上げてなかなか豪快である。発電能力は2000kw/hとのこと。島全体をまかなうには少ないか。

 

おなじく火山性地形を生かした「温泉保養施設」。島のモノポリーであるギドロストロイ社が島民のために建設したとのこと。露天風呂あり、かけ湯ありとなかなかのものである。

 

指臼(シウス)山を背景に。トラック・バスでちょっとドライブしただけだが、島の大きさを実感した。しかもそのほとんどは手つかずの自然だ。

 

紗那(シャナ)の町並み。新旧の町並みに加え、1994年の地震の影響か、建築途中で放棄されて廃墟になった建物が見える。

 

ホームビジット(家庭訪問)で歓待を受ける。まさに「テーブルクロスが見えなくなるまで」ご馳走が並ぶ。大変なもてなしだ。町を歩いていても「コンニチハ」と日本語で挨拶される。一般に対日感情は良いようだ。

 

食品店。商品も豊富だし、店員の対応も良い。クーラーまであるのには驚いた。

 

ロシアではケータイはプリペイド式が主流である。ここでもロシア本土と同じプリペイド・カードを売っていた。ただし、値段は本土の2割り増し。

 

スケジュール満載の1日目を終えて沖で待つ「ロサルゴサ号」に戻る。港には日本で作られたと思われる漁船が陸揚げされていた。拿捕した日本漁船を払い下げて使っているのだろうか。

つづく