サンクト・ペテルブルク(その1)

 Санкт-Петербург

1703年、ネヴァ河がバルト海に注ぐ河口の沼地を埋め立てて作られたのがサンクト・ペテルブルク。それ以来、1917年の社会主義革命まで200年以上にわたってロシア帝国の首都だった。今日ロシアの首都であるモスクワとは何かにつけて比較されるし、ペテルブルクっ子の多くもモスクワに対しては一種独特の対抗意識を持っている。

 

ピョートル大帝の銅像。プーシキンの「青銅の騎士」とはこの銅像のこと。

 

埋立地にできた人工都市だから、運河や橋が多い。未来の銀行家を養成する経済大学の前には怪獣に支えられた「銀行橋」Банковский мостが。

 

1881年、ナロードニキ革命家によってアレクサンドル二世が暗殺された場所に立つのは「スパス・ナ・クローヴィ」Спас на крови聖堂。血の上の救世主、という意味。

 

100m以上の高さを誇るイサク聖堂。ペテルブルク市内の古い建物の例に漏れず、これも第二次世界大戦でドイツ軍に破壊されてたものを修復している。一部円柱に機銃掃射の跡が残っている。

 

イサク聖堂の丸屋根を内側から見上げたところ。豪華な内装にきっと驚くはず。

 

「十月革命はオーロラ号の砲声から」でおなじみ、オーロラ号。

 

こちらは砲兵博物館。大砲、ミサイルと古今のロシアの飛び道具が一堂に展示されている。軍事ヲタクにはたまらないスポット。戦車によじ登る男の子は、ここで「ジューコフ元帥」になったのだろうか。

 

つづく