<!--This file created 98.9.25 9:19 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>kitta20japanese</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY background="../picture/wallpaper/cd-rom/grain/w.grain.09.JPG"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#AF0000"><A NAME="アンカー"></A></FONT><FONT SIZE="+2"FACE="平成明朝" COLOR="#AF0000">ミニ映画館キノ</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT FACE="平成明朝">３年　北川雅史</FONT></P><P><FONT FACE="平成明朝">　</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　２月７日、SY遊楽にて、「真冬のブリザード！雪まつりオールナイト」というイベントが行われた。午後１０時から５本の日本映画、市川崑監督の「黒い十人の女」、諏訪敦彦監督の「２　デュオ」、原田眞人監督の「バウンスkoGALS」、瀬々敬久監督の「雷魚」、三池崇史監督の「極道戦国志　不動」が上映された。これは映画館シアターキノの４月２４日の移転に向けてのイベントとして開催された。時間帯が深夜から朝までで、名前の知られていない日本映画の特集にも関わらず、立ち見ができるほど大勢の観客が集まった。そこでこの日本映画の特集を組んだシアターキノの支配人である中島ひろみさんにインタビューをした。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　最初に何故この日本映画の特集をしたのかを尋ねた。「去年、今村昌平監督「うなぎ」がカンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞、北野武監督「HANA-BI」がヴェネチア国際映画祭金獅子賞、市川準監督のモントリオール国際映画祭最優秀監督賞をそれぞれ受賞。日本映画は海外で多くの注目を集めた。しかしこれらの作品が必ずしも日本でヒットしているわけではない。また日本の若い監督の日の目を見る機会が少ない。だから私たちは注目株の若い日本人監督の作品に目を向けようとこのイベントを開いた。」彼女はこの企画は一つの冒険であったと言った。「どうしたら観客が集まるのだろうか。」そこで、１９６１年の市川崑監督のニュープリントされた「黒い十人の女」を上映することになった。「冒険」と言っていたように、はじめはチケットの売れが悪かった。しかし徐々に売れるようになり、一週間前にはチケットは完売したという。そして当日の大盛況。「朝になって３分の１観客が残っていたら成功」との思いをよそに、ほぼ全員が途中で帰ることなく最後まで映画を観賞した。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　「まず自分達が観て心に残った映画を上映する。」これが彼らの作品を選ぶ基準である。「未熟な面があっても、作り手が何を表現したいのか感じられる映画に注目する。」彼等はこうした理由から「黒い十人の女」以外の４作品を選んだ。「ジャンルはそれぞれ違い、価値観も定まっていない。観客が映画を観てどのように感じるかに任せる。」原田真人監督の「バウンスkoGALS」は一度ロードショー公開されている。中島さんが観に行ったとき、観客が少なかったのが残念で、もっと多くの人に観てもらいたいと思い取り上げた。逆にたとえ配給会社から勧められても、自分の心に残らない、作り手の意図が見えてこない映画は上映しないという。ここに中島さんの観てもらいたい映画に対する強い思いが感じられる。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　中島さんに小映画館を運営している立場から、札幌の観客について尋ねた。「シアターキノはオープンして５年なので、その期間内でのことしか話せないが、作品によるばらつきはあるけれど、３０〜５０代の女性の観客が増えた。また映画館の規模によって、観客の動員数は異なるが、ハリウッドのような大作と文芸映画との差が観客の中になくなってきているように思える。」最近全国的に、ミニシアターは増加している。「確かに大作も観るが、それだけだと消費するだけで何も残らない。だから何か心に残る映画が観たくなり、ミニシアターの文芸作品に足を運んでしまう。」「観客が大作と文芸の見分けをして、映画館を行き来している。」と中島さんは言う。そしてこれは衛生放送やレンタルビデオの普及といった背景が、マイナー映画を観る基盤になったのではと分析している。「これらが日の目をみなかった映画や、昔の映画、アジアやヨーロッパなどの世界各国の映画の面白さを伝えた。そしてこうした作品を映画館で観たいと思う人が増えているのではないのだろうか。」</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　札幌では５年前１０館の映画館が閉館した。中島さんは「観たい映画が観られなくなる」という思いからシアターキノを作った。「６０〜７０年代は映画の黄金期と呼ばれ、娯楽の王様と呼ばれていた。それは娯楽が多様でなかったのと、金銭的にも映画館に足を運びやすかったといった背景がある。今日ではチケットを買って映画館で映画を観るということは、コンサート、舞台、スポーツ観戦と同じ多様な娯楽の一つである。そういう訳で人々は昔よりお金を払った分だけ特別なものを求めて映画館に行くようになったと思われる。」映画館は観客のニーズに答えるものでなくてはならない。「私達の映画館は小さいだけでなく、立地的にもマイナス要素がある。そうした条件の中で観客を呼ぶためには、彼らが来てよかった、この映画館で他の作品も観たい、と思わせる映画を上映しなければならない。」だから中島さんは上映する映画を自分たちで観て決めている。「それには信頼関係が必要である。作り手の輪郭が見える映画、それを上映する映画館と受け取る観客、これらが信頼しあってシアターキノは成り立っている。」それは予算や国境を超えた関係である。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　「映画の作り手を呼びたい」と中島さんは考えている。それは映画という媒体が観客にとって受動的だからである。「作り手を呼び出会いの場があると、相互関係が生まれる。」そうすれば信頼関係がより強くなるはずだ。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　シアターキノは４月２４日、１００席と６３席の２館になって狸小路６丁目南３条グランドビル２階にリニューアルオープンを予定している。残念ながら「日本一小さな映画館」というキャッチコピーは返上してしまうが、その分より多くの人のニーズに答える映画館になるだろう。これからも今回の様な映画祭を企画していきたいと中島さんは語った。</FONT></P><P><FONTFACE="平成明朝">　シアターキノは手作りの映画館である。それは自分たちの手で、自分たちの信じるもの一つ一つに携わって、映画館を作っているということである。「日本映画を作ろうと思って映画を作る人はいない。」この言葉はとても心に残った。また「新しい作家の作品が公開されるための下地を作っていきたい。」と言った。こうした優しくグローバルな視点でシアターキノは映画を上映していくだろう。そして上映された映画がこのミニシアターの「らしさ」を表わすことだろう。「手作り映画館」としてこれからも自分たちが信じる映画を上映していってください。移転準備の忙しいなか、お話しをして下さった中島さん、ありがとうございました。</FONT></P><P><CENTER>　<HR SIZE="5"><A HREF="../20english/kitta20english.html#アンカー"><IMGSRC="../picture/botton/cd-rom/b.eng.01.GIF" WIDTH=127 HEIGHT=28X-SAS-UseImageWidth X-SAS-UseImageHeight ALIGN=bottom></A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../20english/no.20menu.html"><IMGSRC="../picture/botton/cd-rom/b.topics.01.GIF" WIDTH=127 HEIGHT=28X-SAS-UseImageWidth X-SAS-UseImageHeight ALIGN=bottom></A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../index.html">.<IMGSRC="../picture/botton/cd-rom/b.index.01.GIF" WIDTH=127 HEIGHT=28X-SAS-UseImageWidth X-SAS-UseImageHeight ALIGN=bottom></A></CENTER></P></BODY></HTML>