<!--This file created 98.12.16 15:14 by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>nasukawa-j-22</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=757 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><FONT SIZE="+2" COLOR="#AF0000">D</FONT><FONT SIZE="+2"FACE="New York" COLOR="#AF0000">士</FONT><FONT SIZE="+2"COLOR="#AF0000">ocratieと民主主義</FONT></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>2年　那須川健</P><P>　今年10月、フランス各都市で幾度に渡り大規模な学生デモが起きた。JapanTimesの発表によれば、全国から集まった高校生約275,000人が、教員数の拡大と学校の環境の改善を求めるものであった。残念なことに、デモの最中、興奮した学生達が町なかで暴徒と化し、警察機動隊と衝突、多数の負傷者と甚大な物的被害を招いた。結果として、82人が逮捕された。これに対し、フランス政府は学生との直接の話し合いに応じ、和解案を提出する見通しである。</P><P>　一方、日本でも最近になってクラスの少人数化が騒がれてきているものの、我々日本人にとって、大人数のクラスは依然として当たり前のことに感じられる。そのため、我々はこの問題に関して馴染みが薄く、それほど重要なことのようには感じられない。しかも、同じ状況下で勉強している日本の高校生は、フランスのように抗議行動を取ろうとは思いもつかない。この両国間の違いを考える際、日本における民主主義は未成熟であると言うことができる。日本のモデルであるアメリカやその他の西欧諸国は、既に民主主義が深く浸透した純粋な競争社会を作り上げ、子どもたちは、自主性に富んだ社会の構成員となるべく教育され、大人達も彼らの行動に対し自由を認める。</P><P>　逆に日本では、その形態をいまだ消化仕切れていないため、結局、高校生は従順に行動してしまう。実際、我が国ではいまだ未成年に対し、大人と同じような権利を与えていない。余りに子供扱いし過ぎているのである。そのため仮に日本の学生が同じようにデモを起こしても、政府が学生と直接会談するなどということはないだろう。余りにも「平和」な今の日本では、成人に達している大学生ですら、自ら教育を真剣に考えたり、主体的に行動したりしてはいない。自分の国の将来を自分で考えるのが民主主義の原点であるのに。</P><P>　このような現状の下で、我々は、個人レベルで民主化という意識改革を実践して行かねばならない。しかし、それは何も、古来からの慎ましい日本的美学全てを否定するということではない。それとは別に、受動的な価値観を排除し、我々自身の持つ決定権を再認識する必要がある、ということである。そして真の民主主義を義務教育の中で、初等教育のときから徹底的に教えるべきである。</P><P>　近年、日本の教育は重要な局面を迎えている時期であるにもかかわらず、今回、日本の新聞各紙やマスコミがこの事件に関して事実を伝えたに留まり、議論まで踏み込んでいない。マスコミ関係者はこの問題をもっと大きく扱い、議論を巻き起こしてほしい。</P><P><CENTER><HR><B><FONTSIZE="+1"><A HREF="../22english/ken-e-22.html">English</A></FONT></B></CENTER></P><P><CENTER><B><FONTSIZE="+1"><A HREF="../22english/22topics.html">Topics</A></FONT></B></CENTER></P><P><CENTER><B><FONTSIZE="+1"><A HREF="../index.html">Index</A></FONT></B></CENTER></P><P><B><FONT SIZE="+1">　</FONT></B></P></BODY></HTML>