<!--This file created 99.8.6 15:33 by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>shibata-j-23</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=757 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#AF0000">第26回国際雪像コンクール</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>1年　柴田雅裕</P><P>　今年の2月5日から2月11日にわたり、さっぽろ雪まつりが開催された。1950年、市内の高校4校、中学校2校が大通り公園に作った小さな雪像6基から始まったこの祭りも、今年で記念すべき50回目を迎え、およそ220万人の人々が市内３会場で楽しんだ。雪祭りに制作された雪氷像は全部で328基で、壮大な迫力でせまる大雪像や、市民や国際雪像コンクールの力作など、作品が数々と並んだ。</P><P>　そのなかで毎年恒例の国際雪像コンクールが2月4日から2月7日にかけて開催され、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、中華人民共和国、デンマーク、フィンランド、グアム、香港、大韓民国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、タイ、イギリス、アメリカ、日本、ハワイ、インド、サイパン、スゥエーデンの20の国と地域からの人々がこのコンクールに参加した。また、主に通訳のアルバイトとして私を含め札幌大学から3名、北海道教育大学札幌校から5名、北星学園大学から1名の学生が参加し、彼らを支援した。</P><P>　1チーム4名からなり、チームの構成員は国によって様々だ。留学生、在日外国人、世界各地で雪像を作っている人、雪を初めて目にした人。様々な人々が同じ条件のもとで国色豊かな雪像を制作する過程を見ることにこのコンテストの醍醐味がある。今年は制作期間中に雪が降り続き気温もかなり低下したが、むしろ好条件なのだ。雪が解け始めることもなく、制作は何の問題もなしに進められた。</P><P>　2月7日表彰式当日。どのチームにも作品の仕上がりに達成感が見受けられ、みなステージ場で審査結果の発表を待った。結果、Aグループ優勝香港、準優勝マレーシア、1位タイ、2位アルゼンチン、3位カナダ、Bグループ優勝スウェーデン、準優勝ハワイと表彰を受けた。休憩もせず、昼夜雪像作りに励んでいたアジア圏の人々の健闘が光った。客席の大きな拍手喝采のなか選手たちは最高の笑顔を私たちに見せてくれた。</P><P>　表彰を終え、さよならパーティーに参加したあと、選手たちはすぐに札幌をあとにした。千歳空港へ向かうバスのなか、私はサイパン・チームのある男性にいくつか質問をしてみた。まず雪像について尋ねてみると、「僕たちの国では雪は全く降らないし、見たこともない。子供のためにここから雪を持っていきたいよ。」と彼は言うと私に家族の写真を見せてくれた。「妻の母が日本人なので、彼女は日本語ができる。私は5つの言語が話せるよ。」と私に指折りで教えてくれたが、彼の国で話されている言葉だという。そこで私は言語の習得についても尋ねた。「分からない言語は何度も書いたりしゃべったりして覚えた。でも一番良い方法はその言語が使われている国に行くことだ。私も日本語が覚えたくて学生時代に2ヶ月日本に留学した。君も今から英語を学びに僕たちとサイパンに行くんだろ。」と軽いジョークを言ったあと、来年また国際雪像コンクールで再会することを私に固く誓い、札幌をあとにした。アルバイトは早朝から深夜までと非常に過酷だったが、得たものは大きかったとこのとき再認識した。</P><P>　さっぽろ雪まつりは50回を迎え、北国の厳しい冬のイメージを明るく楽しいものに塗りかえた、札幌市民の知恵と情熱の足跡でもある。しかしここにきて観光客のモラルを問わなくてはならない事件があったことが残念でならない。立入禁止のロープをくぐり抜け雪像に上る人、選手を罵る人、ついには完成したイギリスチームの雪像を夜中に壊す人。軽はずみでとった行動が日本人の気質として外国人に受け取られ、彼らに深い傷を与えたにちがいない。これは私たち日本人にとって大いにはずべき問題である。今はモラルの問題として提起したが、これが規則の問題として提起されるとき、私達の行動一つ一つに重い責任がついてまわることになる。「雪祭りができるなんて僕の国では夢のような話だ。このお祭りに参加できて大変光栄だよ。」といっていたサイパン・チームの彼の言葉が私の胸に深く刻まれている。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../23english/shibata-e-23.html">English</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../23english/23topics.html">Topics</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P><CENTER>　</CENTER></P></BODY></HTML>