<!--This file created 99.8.6 15:34 by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>yuki-j-23</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=757 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#0000AF">グレート・ジャーニー〜人類の行方〜</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>1年　長正路　幸</P><P>「グレート・ジャーニー」--　イギリスの考古学者ブライアン・Ｍ・フェイガンは、人類がこれまで経験した最大の冒険をこう名づけた。その冒険とは今から約400万年前、私たちの最初の祖先がアフリカに誕生し、そこからヨーロッパやアジア、アメリカへと拡散した大移動のことを意味する。その距離はおよそ5万キロにもおよぶ。日本人の探検家、そして医師でもある関野吉晴氏は、自分の腕力と脚力だけでこの5万キロの旅を行っている。1993年12月に関野氏は南米最南端の島を出発し、ゴールのアフリカには2001年1月1日に到着する予定である。関野氏は川や海ではカヤック、陸路では徒歩や自転車、スキーなどを使って移動している。この旅は今年で5年目を迎え、現在シベリアまで進んでいる。</P><P>　４００万年前の人類の「グレート・ジャーニー」はアフリカから始まったが、関野氏はあえて自分の旅の原点である南米をスタート地点とした。学生時代、一橋大学で自ら探検部を創設した関野氏が初めて行ったのが南米だった。中でも特に関野氏を魅了したのは、自分たちの古くからの伝統を守り、自然と一体となって生きる先住民の人々であった。われわれ日本人と同じモンゴロイドである彼らのもとへ関野氏は何度も通い、やがて家族同然の付き合いをするようになった。関野氏が医学部に入りなおして医師になったのも、めったに医師の来ない密林の奥地に住むこの人々を助けたいと考えたためである。</P><P>　この地球の裏側に私達日本人にとてもよく似た人々が生きている。「彼らはいつ、どこから、どうやってここまで来たのか。」関野氏が抱き始めたこの疑問が、人類の起源をたどるきっかけとなった。関野氏に全てのきっかけをもたらしたのが南米だったのである。だからこそ彼自身の発祥の地とも言うべき南米から、この「グレート・ジャーニー」はスタートしたのである。</P><P>　関野氏は既に旅の行程のおよそ半分を走破した。さまざまな土地の先住民と出会い、多くの野生動物と遭遇し、壮大な自然の中で旅をしてきた。ただひたすらゴールのアフリカへ向かうのではなく、太古の人々が感じた寒さや暑さを味わい、その土地その土地の人々や自然と触れあいながら関野氏はゆっくりとこの旅を進めてゆく。</P><P>　「人類はこれからどこへ向かうのか。」これは関野氏の新たな疑問である。人類はそれぞれの土地で文化や伝統築いて400万年生きてきた。私達は便利さ、快適さを生活に求め、いつの間にか多くの犠牲を払っていたことに今頃気づき始めたのである。関野氏が30年近くにも渡って通い続けた南米には、生きるために本当に必要なことを祖先から受け継いで生きてきた人々がいた。食べ物に感謝すること、人と人との関係を大切にすること、森との共存の仕方、生きる楽しさを彼らは自然の中で身につけてゆくのである。</P><P>　生き方も考え方も異なるわれわれ人類が、今後求めてゆく安住の地とはいったいどこなのだろうか。私達はこれからどんな「グレート・ジャーニー」を始めるのだろうか。</P><P>　21世紀の初日をアフリカで迎える時、関野氏はどんな答えを見つけているのだろう。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../23english/23topics.html">Topics</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P><CENTER>　</CENTER></P></BODY></HTML>