<!--This file created 00.9.30 2:19 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>shibata27j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#E0ECE1"><P><CENTER><FONT COLOR="#180D01">「神の国」から「民の国」へ</FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#180D01">―密室での首相選出が生んだ失態―</FONT></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT COLOR="#180D01">3年　柴田雅裕</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　故小渕恵三前首相が突然の脳梗塞に倒れてから4日目、森喜郎幹事長が後任の首相の座についた。しかし、実は、自民党幹部ら数人による密談により決定したのである。「ここにいる森さんでいいんじゃないか」、まことに派閥の論理による後継選びのゲームを楽しんでいるかのような国民不在の首相選出劇であったという。このように発足から森内閣の正当性そのものに疑念がある。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　そのような密室での論争なき首相選出が、その資質を欠いた人物を選んでしまったようだ。国家観をめぐる首相の失言という異例の事態が生まれた。森喜朗首相は、東京都内のホテルで開かれた「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合であいさつし、「日本は天皇中心の神の国である」と述べた。ずいぶんと失言を重ねてきた森喜朗首相だが、今回はこれまでのものとは異質で深刻な事態だ。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　「十分に意を尽くさない表現により、多くの人に誤解を与えたことを反省する」と陳謝したが、他方で内容については依然、「間違ったことは申しあげていない」とこの発言の撤回は拒んだ。この発言は、どう弁明しても、憲法の国民主権の原理に明確に反する。これに対して、韓国の有力紙・東亜日報は一面に森喜朗首相のカラー写真とともに発言の事実を報道、「軍国主義を思い起こさせる」と批判した。放置すれば、アジア諸国の日本に対する政治不信を煽るだけだ。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　これは単なる言葉足らずな発言であったとということではとうてい許されない。一国の首相として、自分の発言の持つ政治的な重みやその影響を常に念頭におき、慎重に言葉を選んで話さなくてはならないのは当然だ。ではなぜ、「神の国」発言を撤回しないのだろうか。軽率であったという認識はもとよりなく、これは森喜朗首相の本心からの発言だったからであろう。しかし戦時中の天皇を中心として強制された辛い過去を思い起こした世代も多いだろう。その意味で、「神の国」発言は国家観に関わる重大な問題を含んでいるといわざるを得ない。　</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　では、首相をどう選出するべきか。現在の選挙制度では、政党が党首をを選出し、有権者の票は政党に集まり、選挙戦に勝利をおさめた政党が首相を選出する。有権者の意志が反映され、国民が納得する首相が選出されることもある。今まではこの制度が確かに機能していたといえよう。しかし今回の失態を見る限り、現在の選挙制度はもはや制度疲労を来しているのではないだろうか。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　アメリカの大統領選を見ると、一般選挙民に公表される前にまず政党によって大統領を選出する間接選挙である。しかし本選挙の投票用紙に記載されてるのは、大統領候補者の氏名だけであり、直接選挙と何ら変わりがない。このような選挙制度が必ずしも有権者の意志を反映しているとはいえないが、アメリカの選挙制度と今回のような現在の制度をも踏みにじっている密談による首相選出とは、まさに雲泥の差である。</FONT></P><P><FONTCOLOR="#180D01">　日本も、一般選挙民による公選によって、自分の手でこの国にふさわしい政治リーダーを選出すべき時が来ているのではないだろうか。日本は「神の国」ではなく、「民の国」のなにものでもないからだ。現行の選挙制度の中にある私たち一般選挙民ができることはただ一つである。少なくとも有権者が、6月25日の総選挙に必ず足を運び，投票することで自分の意志を見せることだ。　　　</FONT></P><P><CENTER><FONT COLOR="#180D01">　<HR></FONT><FONTCOLOR="#180D01"><A HREF="../27english/shibata27e.html">English</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#180D01"><A HREF="../27english/27topics">Topics</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONTCOLOR="#180D01"><A HREF="../index.html">Index</A></FONT></CENTER></P><P><CENTER><FONT COLOR="#180D01">　</FONT></CENTER></P></BODY></HTML>