<!--This file created 02.1.16 4:09 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>sugawara29j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#D6D600">中東和平合意の実現を</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>１年　菅原健太</P><P>混迷した中東和平に秩序をもたらすため、イスラエル首相公選が２月６日に実施された。和平推進を掲げて、一昨年５月に登場した左派労働党のバラク首相は国民の支持を失い、過激な反アラブ的言動で知られる右派リクード党のシャロン党首が圧勝した。開票結果はシャロン氏が６２．５％、バラク氏が同３７．４％であり、投票率は前回の７８．５％に比べて大きく下回る過去最低の62％を記録した。この選挙は、バラク政権が昨年九月に起きたパレスチナ騒乱で生じた緊迫した状況の収拾に失敗し、国民の信頼を失っために行われたものだ。</P><P>中東は、長い歴史を通して安定した情勢を得られなく、その中でもイスラエルの主都エルサレムは、イスラム教、キリスト教、そしてユダヤ教の聖地としてみなされているため、ユダヤ民族とアラブ民族との間で宗教対立、民族対立が絶えない。</P><P>パレスチナ騒乱は、イスラエル国籍を持つイスラム教徒のアラブ系住民とイスラエル治安部隊がひき起こした領土紛争であり、イスラエル国民の間でバラクの支持率を大幅に下げた。バラクの最大の任務は、イスラエル人とアラブ系住民の両者の権利を守りながら、中東包括和平を導かねばらないという極めて困難なものであったが、イスラエル国民の憎悪を生み出す結果をもたらした。さらに、彼はアラブ系住民で構成されるパレスチナ自治区に、自治区とエルサレムの一部を分割する提案した彼の譲歩姿勢が、イスラエル人によって罵られた。</P><P>この地域は、宗教の違いによる議論が著しく紛争に影響する地域であるにもかかわらず、天才的な野戦司令官だった栄光を背に政界入りしたシャロン氏がこの国の首相として適任であるか疑わしい。シャロン氏は１９９２年にイスラエル軍のレバノン侵攻当時の国防相で、千人近いパレスチナ難民を虐殺して、その時イスラエル政府により国防相として不適格だと断言された人物である。選挙戦では過去に触れることを極力避け、イスラエルの安全を任せられる祖父のような人物像を打ち出してきた。彼はパレスチナ側に譲歩することを拒んでいるのだが、彼の演説では中東和平の促進に向けた決意を示しており、パレスチナ側の支配する領土拡大の要求に応じないことはないであろう。彼は領土問題において妥協することは難しいのだが、彼を選んだイスラエル人の大多数は、彼が治安を最優先し、注意を払いながらイスラエルに平和ををもたらしてくれるだろうと考えられる。だが、世界中で人種間によるみえない壁がもたらしている民族問題めぐり、お互いの妥協なしで平和を導かれることなどない。</P><P>イスラエルの平和は、シャロン首相とパレスチナのアルファト議長が、お互いの宗教、文化を尊重しながら譲歩、妥協案に合意できるかにかかっている。首相の座に立つシャロンは、演説の場で「平和には痛みを伴う妥協が必要だ」と繰り返して、平和を確立するために彼の政治を国民に理解させようとしていて、外交上の譲歩を導こうと考えているに違いない。彼のアラブ民族を尊重しながら政治を行なおうとする姿勢を見せたならば、イスラエル人に向けて、パレスチナ人に友好的な態度を徐々に教え込むことができるであろう。彼の手腕により、中東に永続的平和の土台を築いてもらいたい。</P><P><CENTER>　<HR><A HREF="../29english/sugawara29e.html">English</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../29english/29topics.html">Topics</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>