<!--This file created 02.1.16 4:09 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>tanaka29j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=42 BOTTOM=613 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#AF0000">「バトル・ロワイアル」</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>１年　田中瞳</P><P>「最後まで見終えることができるのだろうか」私はこの「バトル・ロワイアル」という映画を見始めてすぐに思った。始めから続く衝撃的な映像の数々。中学生が殺しあうという過激な内容。今までにはない想像を絶する作品、それが「バトル・ロワイアル」だ。</P><P>この映画の内容は、失業率が１５パーセントを超え、校内暴力による教職員の殉職者が１２００人にも及ぶアジアのある不況の国で、学級崩壊、少年犯罪の多発に業を煮やした国民の怒りを解消し、困難を生き抜く強靭な生存能力を備えた青少年を育成するために制定されたBR（バトル・ロワイアル）法。この法にのっとり、全国の中学３年生の中から毎年１クラスが選ばれ、人のいない場所で３日間という制限時間内で与えられた様々な武器（斧や鎌、日本刀など）を使い、最後の一人が残るまで殺しあいをするというものだ。この話には原作の小説があり、映画とは内容が少し異なる。しかし中学生が殺し合いをするという設定は同じだ。この小説は第５回日本ホラー大賞の最終選考に残りながら、衝撃的な内容だったために、審査委員から様々な非難を浴びた。なぜ中学生が殺しあいをするというような問題作を、深作欣二監督は映画化したのだろうか。</P><P>「中三という年齢・・・バトル・ロワイアルで殺し殺される少年少女が中学３年であるということに、僕自身非常に強い思い入れがあります」と彼は語っていた。太平洋戦争が終戦を迎えた年、彼は中三だった。その時彼らに与えられていた仕事は、焼け野原に散らばるたくさんの死骸を集めることだった。彼はあちこち歩いてバラバラになった手足を集めながら「日本は世界の平和の為に戦っている」と教えられた事が全て嘘で、大人達を信用してはいけないのだと思うようになったそうだ。</P><P>映画の中で中学生たちは、ビートたけし演じる法に従っている教師「きたの」に指示されるがまま、殺しあいをさせられる。そうしなければ、自分が殺されてしまうからだ。こんなことをさせらてしまうと子どもたちは大人を信じられるはずがない。深作監督が言いたかったことは、彼が中三のときに持った大人への不信感と同じものを現在の中学生も持っているし、もし、日本が現在のような状態を続け国民がうかれていると、やがてBR法のようなものを可決するようになるという警告ではないだろうか。</P><P>映像が過激なため問題作だと叫ばれ、R-１５（１５歳以下は見ることができない）指定となっているこの映画だが、映像の過激さにも負けない程のメッセージを感じとる事ができる。私が一番印象に残っているシーンがある。教師「きたの」は家庭で自分の娘に大変嫌われている。映画の終盤、彼は自分の生徒に殺さる。死にそうになっているときに、娘から電話がかかってくるのだが、その時彼が娘にむけて発せられる言葉がある。「人を嫌うということはとても覚悟のいることなんだ」これはまさしく少年犯罪の多発している現代にむけられた言葉ではないだろうか。</P><P>中学生が殺しあいをするという設定をのぞけば、友達同士で殺しあいをしなければいけないとう極限状態におかれた生徒達の友達にむけられた友情や愛情、それぞれの心理状態がとても鮮明に描かれてるため、青春映画と言っても過言ではない。また多くのメッセージ性も含んでいる。しかしなぜこのような映像でしか、これらを表現できなかったのだろうか。もっと他の映像で表現して欲しかった。そうすれば、１５歳の子どもたちもそのメッセージを知ることができただろう。深作監督には是非、今度は同じテーマを別の映像で見せて欲しい。</P><P>この映画の映像は過激過ぎるため子供達に見せてはいけないが、あなたはこの映画のメッセージを読み取ることができるだろうか。そしてあなたはこの映画を最後まで見ることができるだろうか。</P><P><CENTER>　<HR><A HREF="../29english/tanaka29e.html">English</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../29english/29topics.html">Topics</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>