<!--This file created 02.1.16 3:40 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>kamio31j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><FONT SIZE="+1"COLOR="#4CB38D">学力低下防止のための入試科目増加について</FONT></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>１年　神尾　美奈子</P><P>　北海道新聞によると、国立大学協会が今年８月に発表した調査結果で,全国の国立大９５校の８割が、２００４年度から大学入試センター試験で「5教科7科目」受験を義務付ける方針を固めたことが明らかになった。</P><P>この方針の背景にあるのは、学生の学力低下の問題である。センター試験が導入され、大学が受験科目数を決めるという現在の「アラカルト方式」になって以来、受験生の負担減や志願者確保のため入試科目を削減する大学が続出した。このことによって、受験生の学習範囲が狭まり、医学部の学生が高校で生物を学んでいない、などの実態が問題となった。ただし、この報告ではどのような基準で学力低下をきたしているのかについては言及されてはいない。</P><P>　ここに矛盾点がうかがえる。現在高校では文部科学省の指導による「ゆとり教育」の推進で、学習時間、学習内容ともに削減しようとしているので、受験科目を増やす、という大学側の方針とは矛盾するということである。というのは、大学側の方針が実施されることになれば、受験生の負担増は免れず、入試に必要な教科の学習時間が不足し、「ゆとり教育」も名ばかりのものとなってしまう。結局、教育内容の水準を下げるだけでつじつまを合わせることになり、受験生たちは教室での授業と受験勉強との間のギャップを埋めなければならなくなる。</P><P>　また、「ゆとり教育」の一環として、完全週五日制（週休二日制）があるが、現状でさえ受験勉強のために塾や予備校に通う受験生が多いというのに、「５教科７科目」受験の方針が推進されると、それにますます拍車がかかり、その休日二日間を返上して受験生たちは塾や予備校などに通うことになるだろう。</P><P>先に述べたような、専門的に必要となる科目を高校で学んでいない、という事態を避けるためにも、大学で専攻する学部学科に必要な基礎知識を、明らかすることが大切である。そうして、高校時代にそれに沿って学習し知識を身につけておけば、よいのではないだろうか。ただ、大学受験の頃はまだ将来の方針がはっきりとはきまっていず、大学に入ってから決めることになるというケースが多々あることを考えれば、やはり高校時代には広く学んでおきたいものである。</P><P>　最後に、私たちはちょうど学力低下が問題となっているセンター試験世代にあたる。つまり私たちは、常識的な知識なども含め、基礎学力が落ちていると言われているのである。私たちはこの評価に対し、どのような反応を示すべきか。ここで、これを私たち自身の「基礎学力」について考え、将来へ向けて常識や基礎的知識を身につけた、専門職業人を目指すよい機会としてみてはどうだろうか。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../31english/kamio31e.html">English</A><BR><A HREF="../31english/31topics.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A><BR></CENTER></P><P>　</P><P>　</P></BODY></HTML>