<!--This file created 02.4.28 3:48 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>watanabe32j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+1"COLOR="#00AF00">外務大臣更迭</FONT></B>　</CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>3年　渡辺　弘毅</P><P>　2001年度衆議院予算委員会の審議は空転した。これは、アフガニスタン復興支援会議のNGOの参加が外務省によって拒否され、その背後に鈴木宗男衆議院運営委員長が介入していたとされる問題が原因であった。</P><P>　この問題は、日本のNGO、『ピース・ウィンズ・ジャパン（PWJ）』の代表である大西健丞氏がマスコミに対し、外務省に批判的な言動をしたことから始まった。この発言に激怒した鈴木氏が、PWJのアフガニスタン復興会議出席拒否を外務省に働きかけたのである。結果的にPWJは会議に出席できたが、大西氏は「鈴木氏の圧力で、外務省が正当な理由も手続きもなく政策をねじ曲げた」と発言した。この問題をめぐって、国会審議での田中外務大臣と野中義二外務次官の発言が食い違った結果、審議が止まってしまった。事態収拾のために小泉首相は、田中氏と野上氏を更迭し、鈴木氏は、国会混乱の責任をとって辞任した。</P><P>　この問題で浮き彫りになったのは、政治家の官僚に対する過度の介入の実体と、これに伴う外務官僚と大臣との協力関係の欠如である。おそらく、鈴木氏は、昨年発覚した外務省機密費流用事件の真相を握っていたのではないだろうか。それによって、外務省を私物化していたのではないか。そうでなければ、政治家である鈴木氏が、外務省の批判に激怒する必要がないはずである。そして、外務官僚は鈴木氏との関係を守るために、PWJの会議参加を拒否してしまったのだ。このような自身の保身に走る外務省の実体を明らかにしようとしたのが田中真紀子氏である。田中氏に人気があったのは、国民がそれを期待していたからだ。</P><P>　しかし、田中氏はあまりにも強行に改革を断行しようとしたため、外務省事務局が協力しようとせず、日本の外交機能が停滞していた。その結果、問題発言や基本的知識の欠如から、諸外国の信用を著しく傷つけてきた。このため、与野党、マスコミは田中氏の外相としての資質を再三指摘してきた。確かに田中氏が外相として不適任だったところもあるが、彼らは、田中氏の過失だけでなく、外務省の不祥事や政治家との癒着の真相を追求すべきであった。小泉首相が批判されるのは、真相を解明せず、内部的責任問題として田中氏を更迭したためだ。</P><P>　田中氏の更迭の影響で77％あった小泉内閣の支持率が49％に急落した。これは田中氏が国民の人気者であったという理由だけではない。国民の目から見れば、鈴木氏が実際、外務省に圧力をかけていた事実は明らかである。また、田中氏が国民の輿望に改革をしようとしていたにもかかわらず、外務官僚は反旗をひるがえし、『政治家』との癒着を優先させた。政府・与党の大半が3人の更迭で「この問題は終わった」としている。事実、2月8日に政府が発表したNGO排除問題に関する調査結果は、真相解明からはほど遠いものだった。</P><P>　小泉首相は真相を闇に葬ってきたこれまでの自民党の体質を変えるために首相に就任したはずである。これでは、以前の密室政治から少しも進歩していない。国民が望んでいるのは真相の解明である。このあまりに日本的な解決方法に国民の政治に対する閉塞感は増大している。小泉首相は、自分の言葉で国民に語りかけた就任当初に戻るべきだ。小泉政権が、必要な政策に真正面から全力で取り組むことに期待する。国民、そして世界の信頼を取り戻すためには、その成果の積み重ねしかない。　</P><P><CENTER><HR><A HREF="../32english/32topics.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>