<!--This file created 04.2.1 6:16 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>akino37j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">ボストンでの19日間</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">3年　秋野　波留夫</FONT></P><P>　毎年、英語学科では「英米事情」という授業で、夏休みに海外で英語研修を実施している。例年研修は8月に行われるのだが、今年の研修は、春のSARSの影響で9月に延期された。参加者は28名で、濱田　英人先生とフィリップ　ラドクリフ先生が引率して、アメリカ合衆国で行なわれた。研修期間は9月1日〜9月27日でボストンに19日間過ごし、最後の一週間はニューヨーク、ワシントンD.C.、ラスベガスの3箇所を見学した。その中で、ボストンについて詳しく紹介する。</P><P>　ボストンではホームステイをしながら、中心地のプルデンシャルセンターの向かいのEnglishLanguageCenterという、外国からの学生に英語を教える小規模な英語学校で研修をした。ほとんどの国で夏休みが終わっているためか、学生は50人ほどでその半分が我々で半分が他の外国からの学生であった。平日の午前中に「文法」と「会話」を学んだ。</P><P>最初の日にレベルチェックがあり、10人以下の6クラスに分けられた。私は「文法」も「会話」も、最も高いレベルのクラスに入った。私の文法のクラスには、8人の学生の中に3人、会話のクラスには１０人の学生の中に1人しか日本人はいなかった。授業を受けてみての最初の印象は、どちらの授業もとてもリラックスしたムードで行われていた。授業は、先生が教科書に沿って説明をしたことに対して、学生が先生に質問をしたり、先生が学生に問いかけ、それに学生が答えることによって、理解を深める授業だった。</P><P>文法は、一週目は「仮定法」がテーマだったが、これは今までに勉強する機会が多くあったので、それほど難しくはなかった。だが、二週目の「冠詞」に関しては、あまり詳しく勉強したことがなかったので非常に難しく感じられた。そのため、発言しようとしても他の国の学生に先に発言されてしまうことが多く、自分の意見を聞いてもらうのは大変だった。</P><P>また、イタリア、スペイン、スイス、韓国など世界各地から学生が集まっていたので彼らの英語が訛っていたり、アクセントがずれていた。そのため、彼らの話を理解するのがとても大変だった。しかし、慣れてくるにしたがって彼らのユーモアで笑ったりできるようになったのは嬉しいことであった。今までに経験出来なかった環境の中で英語を学べたことは、自分にとって非常に良い経験になった。</P><P>　午後は、基本的に自由研修だったので、ハーバード大学、ボストン美術館、ホエールウォッチング、「ダックツアー」という第2次世界大戦で使われた上陸用舟艇を改造した乗り物での市内観光、学校で知り合った学生と一緒にバスケットボールをしたことや、プルデンシャルセンターの上から夜景を楽しんだり、ボストンのメジャーリーグ球団であるレッドソックスの試合観戦をしたりなどでボストンの街を満喫してきた。</P><P>　土曜日は、バスを借り切って札大生全員で研修した。最初の土曜日はアメリカの歴史上非常に重要なプリマス市に行き、開拓時代を再現したプリマスプランテーションという部落に行った。当時の服装を着ながら、生活を再現していたボランティアの人たちと話をして、アメリカ合衆国の初期の文化にふれた。　次に港に行って、1620年にイギリスから約100人の開拓者を乗せてきたメイフラワー号のレプリカであり、現在は船上博物館になっているメイフラワー号の中を見学した。</P><P>　次の土曜日はコンコードに行き、コンコード博物館で17世紀のニューイングランド地方の生活スタイルをじっくり見学した。次に、「若草物語」の作者のルイザ・メイ・オルコットの住んでいたオーチャードハウスを見学した。家の中に入って目に留まったものがどれをとっても魅力的で、心が癒されるように感じ、感慨深かった。</P><P>　ホームステイでも非常にたくさんの思い出ができた。最初、独身のホストマザーの、ジェシー・ビューブランさんの家に行く直前に電話をした時に、少々手違いがあった。彼女はその時私が電話をするまで、私が男性ではなく女性だと思っていたのだ。彼女は私が男性だと知って少し当惑してしまった。結局ホームステイの担当の方が数分間交渉した結果、彼女は私を受け入れることを了承してくれた。いよいよ緊張しながらジェシーさんの家に到着したとき、彼女と彼女のボーイフレンドがいた。そして会ってすぐに、彼らの暖かい笑顔がそれまで私が抱えていた不安や疲れを消し去ってくれた。その瞬間から、私達はすぐに打ち解けることができ、様々な話に花を咲かせた。</P><P>　ジェシーさんの家は、学校に通学するのにバスと地下鉄で3０〜４０分ほどのオールストンという閑静な住宅街にあった。ジェシーさんは、私が訪れる直前に、修士課程を修了し、新しい職場で働き始めて間もなかったので、毎日多忙だった。それにも関わらず、私を喜んでホストしてくれた事は、いくら感謝しても感謝しきれない気持ちで一杯である。</P><P>　彼女のボーイフレンドのケビン・ピーターソンさんとも話すことが多かったが、彼は非常に真面目な顔で深刻なジョークを言ってきたので、最初はハラハラしながらそれらを聞くことが多かった。ある晩、彼と真剣に話したときに「誰もがみな、時につらくなるときがあるが、考えてごらん、つらいことも人生の一部だよ。皮肉だが、上り下りがなかったら人生は本当の意味で『人生』ではないのだよ。もっとも重要なことは、苦しくても下を向かないで、上の方を向くことだよ」と語ってくれた言葉が私の心を強く打った。</P><P>　最後の晩、3人で食事に行った帰り道でジェシーさんは、「私にとって、ホームステイを引き受けたのはこれが初めてだったけど、あなたをホストできたことは大きな喜びだった」と言ってくれて、彼女の愛情の深さを改めて強く感じた。いつかまたボストンを訪れる時があったら、その時は「友達」として再会できることを期待している。</P><P>　27日間の研修を、無事に、楽しみながら終えることができたのも、一緒に行った仲間をはじめ、たくさんの人の支えがあったおかげだと感謝している。この研修で出来た数えきれないほどのたくさんの思い出を、いつまでも心の中に大切にして、これから英語を学んでいく上での原動力とすると共に生涯の財産として、決して忘れないであろう。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../37english/topics37.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A><BR>　</CENTER></P><P><CENTER>　</CENTER></P></BODY></HTML>