<!--This file created 04.2.1 6:15 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>nishimoto37j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">出光火災とその教訓</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">2年 西元　尚史</FONT></P><P>９月２６日の北海道苫小牧市の出光興産北海道製油所でタンク火災が相次いだ。同２８日にナフタ貯蔵タンクで発生した火災は、ナフタの表面を覆う屋根が沈み、油面全体が燃焼する国内初の「全面火災」であることがわかった。これに起因するものは、出光興産の火災に対する認識の甘さであり、同製油所に防災対策に過失があったと見て家宅捜索、捜査が入った。</P><P>同製油所は現在では炎上した石油タンクの油抜きを終了し、警察による現場検証も終了している。同製油所は石油業者のなかでも最大手であり、この事件により私たちは裏切られたような気分である。我々にとって一番心配されるのは、これから冬に向かうに当たって灯油の需要期に入るので、供給不足になることである。幸い会社側では道内の供給には影響は出ないと明言しているが本当にそのようになって欲しいものである</P><P>消防庁はこの事故をうけて、事故現場を視察し、石油コンビナート防災体制の見直しを図る表明をした。しかし、これは火災発生から一ヶ月たった後であり、明らかに政府の対応の遅れを示すものであり、政府の信頼を下げるものである。</P><P>その見直しの内容として第一に挙げられるのが泡消化剤の増量である。今回の火災の消火に要した泡消化剤は約2427リットルであり、昨年の国内総生産の約1.3倍に値する。次に挙げられるのが石油コンビナート等災害防止法や消防法の改正である。</P><P>一方、出光側も関係機関への通報などを含めた安全管理体制を見直す委員会などを発足させた。そして、出光興産は放水能力が世界最大級のアメリカ製大容量泡放射砲二基を10月末に導入した。このクラスの大型消火施設導入は日本で初めてのことである。新たに導入される大容量泡放射砲は、放水量が従来の大型科学消防車の10倍の毎分3万リットルで最高飛距離は数倍の150メートル前後である。アメリカの10万トン級のガソリンタンクを65分で消した実績がある。</P><P>今回の事故は十勝沖地震が不幸にも重なったものであり、一番良かったのは被害があまり広がらずに、人的被害も出なかったことであろう。しかし、一度失った信頼の回復はかなり難しいものであるが、今回の反省を糧に出光は信頼の回復に向けて一歩一歩着実に道を歩み始めている。</P><P>現在のように技術やものが発達した時代でも、今回の出光興産の件のような大事故は起きるものである。しかし、そのような時、事故が発生しないように点検し、また発生して大きくならないように懸命に働く人たちがいることを思いだして欲しいのである。世間はややもすると彼らの存在を忘れがちになるが現状には苛立ちさえ覚える。そして彼ら現場の人たちが事故の責任を追及されがちなのだ。責任は会社が負うべきものであり、従業員個人ではこのような火災が起きるだろうという事態の予測はできないことであろう。出光は、事故の原因を解明し、各地域の施設の点検を怠ることなく、我々の理解を得られるような対応をみせてもらいたい。そして我々も、数ある石油企業の中の一つである出光興産の新たな一歩を見守っていくべきだし、他の石油企業も安全に留意し今回のような事故が二度と起きないよう留意してもらいたいと思う。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../37english/topics37.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A><BR>　</CENTER></P><P><CENTER>　</CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>