<!--This file created 04.2.1 6:15 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>okabori37j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">北野流の殺陣</FONT></B></CENTER></P><P><CENTER><FONTSIZE="+2">〜これまでとは違う北野映画とその魅力〜</FONT></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">１年　　岡堀　洋平</FONT></P><P>　</P><P>　2003年、第60回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にて北野武監督『座頭市』が「監督賞」を受賞した。1997年『HANA-BI』のグランプリ（金獅子賞）以来6年ぶり2度目の栄冠となる。その他、「オープン2003賞」、「観客賞」、「フューチャー・フィルム・フェスティバルDIGITALAWARD」も合わせて受賞し、4冠に輝いた。さて、ここまで世界を感動させた北野武監督の『座頭市』とはいったいどのような映画なのだろうか。</P><P>　有名俳優をほとんど使わず、また監督本人が演技指導を全くと言っていいほどしないのが、これまでの北野映画だった。しかし今回は、豪華な演技陣、そしてスタッフも役者も驚いた積極的な演技指導。こうした北野監督の変化は「今回はエンターテインメントを撮るぞ！」という決意の表れであった。時代劇の常識を超えた圧倒的なスピード感とリズム、そしてリアリティ。それが「北野流の殺陣」である。今回、北野監督がみずから殺陣を考案、指導。殺陣師をはじめスタッフ一同は、監督の殺陣の知識と技に驚いたという。監督本人によれば、時代劇や立ち回りのノウハウとネタは浅草時代に、芸の一つとして身につけたという。北野映画といえば、アクション・シーンのハードさとリアリティに定評がある。これまでは現代劇の「撃つアクション」だったが、この映画で「斬るアクション」に挑戦、かつてない切れ味鋭い現代的な殺陣を生み出した。</P><P>　今回の映画で北野武監督は座頭市を演じているが、座頭市は勝新太郎の当たり役で、映画は『座頭市物語』（1962）から『座頭市』（1989）まで26本製作されている。勝新太郎の最後の監督・主演作品となった『座頭市』を観ると、座頭市と旧友の再会の芝居には「ため」があって、最後には闘わざるを得ない浪人との心の交感にはかなりの時間が割かれている。ところが、北野版『座頭市』では座頭市と浪人の関係は、かなりクールな感じがした。</P><P>　この作品を観て、面白いと思わされるところは、たくさんあった。1つ目は、盲目であるはずの座頭市がラストの方では盲目ではなくなっていることである。</P><P>今までは目が見えないのにとてつもなく強い座頭市という設定であった。それは時代劇をやる上ではありうる、というのが今までのルールだった。しかし、この映画ではそのルールを破った、「座頭市は盲目ではない」という、リアリティのある設定にしてあるのである。2つ目は、旅芸人の姉妹がもつ三味線の仕掛けである。なんと、糸がはずれて人の首を絞められるようになっているのだ。これを、初めて見たときは、あまりの意外性にあいた口がなかなかふさがらない状態であった。そして、他にも「北野武のギャグ」や「北野流殺陣」、「江戸時代版タップダンス」などたくさんあるのだが、それは映画館に行くか、もしくはDVDやビデオで自分達の目を通して確認してほしい。</P><P>　世界を感動させたこの映画は、やはりじっくりと鑑賞する価値がある素晴らしいもので、2度3度と足を運んでもまだまだ足りない位魅力のあるものである。そこには観る者を飽きさせない北野武の世界が広がっていた。そして、これは決して自己満足のアイディアから生まれたものではないのである。なぜなら北野武監督『座頭市』は、ヴェネチアに集った世界映画人を唸らせたことによって証明される、完成された映画なのであるから。今後「北野監督作品」も「黒澤監督作品」のように末長く世界の人々を魅了し続けていくことであろう。</P><P><CENTER><HR><A HREF="../37english/topics37.html">Topics</A><BR><A HREF="../index.html">Index</A><BR>　</CENTER></P><P><CENTER>　　　</CENTER></P></BODY></HTML>