<!--This file created 07.2.8 10:24 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>kanazawa46j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">医師のいない病院</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">2年　金沢　彩美</FONT></P><P>　</P><P>　今年8月、私は旅行先で風邪をこじらせて肺炎と診断された。とりあえず江別市内の自宅に戻って改めて病院にかかることになった。翌日、入院設備の整っている江別市立病院を訪れた私は入口で掲示板に張られた10数枚の張り紙を目にした。内容はほとんどが休診や医師の退職を知らせるものであった。その後、事情もよくつかめないまま受付をしたところ、受付の係員に8月以降の新患の受付は出来ないことを告げられた。症状を説明して「入院は別の病院の可能性がある」という条件でなんとか診察をしてもらえることになった。幸いベッドに空きがあり、入院して治療することが出来たが、江別市民が利用するための市立病院にかかれないという事態がどうして起こっているのか疑問を抱いた。</P><P>　9月には、10月以降内科医が居なくなるという、江別市立病院のニュースが一気に世間に流れた。この問題が起きた大きな原因は2つ、夜間診療所の併設による過酷な勤務体制と院長人事に関する対立である。</P><P>　道内の他の施設と違い江別市の夜間診療所は10月1日に分離・移転するまで初期の治療を夜間診療の専門医が、さらに高度な治療は市立病院で行うという形になっており、市内はもとより市外からも患者は絶えなかった。これにより医師たちは昼間の外来と入院患者診療を終えた後の夜勤によって一月の半分も自宅に戻れないという状態に置かれた。それで4年前からの夜診分離を訴えたが市は聞き入れず、今年4月になって慌てて夜診分離を決定したが時すでに遅く、常勤内科医師全員の辞職が決定済みとなってしまっていた。</P><P>　もうひとつの大きな原因である院長人事は今年春に退職した内科医の院長の後任に、市は内科医12人全員の派遣元である北大第一内科の推す人物ではなく4人いた外科医の中の一人を内示した。それによって北大第一内科との関係が悪化し、夜診への反発と合わせて開業や転院で病院を去る医師をとめることが出来なかった。さらに皮膚科・産婦人科・神経内科の医師が退職したり、内科受け入れの減少による外科手術も減少していることで診療収益も下がり続けている。このままでは改築から10年余りしかたっていないきれいな病院がもぬけの殻になる可能性も出てきてしまう。</P><P>　江別市は今回の問題について9月になるまで市民はもちろんのこと、市議会にも（一部の委員会を除いて）知らせることはなかった。加えて問題が明らかになり、謝罪を口にしながらもその原因の公表には憶測・誤解を招く、として明言を避けたり、医師の確保は医局に権限があるなどといった釈明を繰り返している。</P><P>　確かに現在、規則の変更により新人医師の臨床研修の義務化され若い医師の所属が定まらず、大学病院の医局自体でも人員の確保に頭を悩ませている。医局に頼らざるを得ない自治体病院が医師不足のあおりを受けるのも無理はない。しかし全国的な風潮だからといってあやふやな対応で終わるわけにはいかない。この問題で迷惑を被っているのはまぎれもなく市民である私たちだ。症状が比較的軽く、個人病院などでも治療が出来ると診断された患者は紹介状を持って市内や札幌の病院に行かなければならないうえに、市立病院の事情による転院なのに紹介状の費用は患者負担になっているのだ。</P><P>　現状のまま医師が足りないという理由で、入院も、診察も出来ないという事態が続くことは決して許されない。市長や市、市立病院の責任を明らかにするのも重要なことだろう。しかし市民、そして江別市立病院を頼りとする人々は安心して治療を受けられる環境が戻ってくることを1番に願っている。市側も医師側も「市民のために」を第一に考え、行きがかりを捨てて最大限の努力をして欲しい。</P><P>　10月下旬、江別市立病院に待望の内科常勤医師が就任した。週3回の診察が確定するのでまずは一安心といったところだが、チーム医療の復活と信頼回復に向けて江別市の奔走は続いている。</P><P><CENTER>　<HR><A HREF="../46english/topics46">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>