<!--This file created 07.2.8 10:25 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>tsukui46j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=43 BOTTOM=758 LEFT=4 RIGHT=534></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">ロンドンとパリの美術館巡り</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">2年　津久井　ゆき</FONT></P><P>　</P><P>　イギリス、パリの有名な美術館を幾つか見て西洋の絵画、彫刻や工芸品の素晴らしさに感動した。ヨーロッパは地上の至る所に美が溢れていた。建物一つとってみても古き良きものを愛する心がある。また同時に過去の遺産から学び、新しい時代の流れを作っていくという意識を感じた。ここでは鑑賞した美術館の中でも特に印象に残ったロンドンのナショナル・ギャラリー、パリのルーブル美術館、オルセー美術館について述べたい。</P><P>　美術館巡りはロンドンのナショナル・ギャラリーからスタートした。建物向かいにあるトラファルガー・スクエアの銅像や噴水からして素晴らしいことに驚いた。ロンドンっ子がこのような美しい場所で大して意識もせず、ハトに餌をやったりランチを食べたりおしゃべりをして過ごしたり、待ち合わせの場所として使うことが出来るのは羨ましい限りである。西洋人にとって芸術は特別な場所で見るものではなく、日常生活の中に取り入れ生活を豊かにするものという感覚がこのような環境で自然と備わっているようだ。</P><P>　館内には老若男女問わずたくさんの人でごった返していた。特に人が集まっていたのはメインエントランスのすぐ左側にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」の前と印象派芸術家たちの作品などが並ぶコーナーである。ダヴィンチの絵を模写する芸術家の卵が何人かいて、彼らの先生らしき人が五百年経った今でも彼から学ぶことはたくさんあると話していた。印象派の作品の中でもゴッホの作品は何点かあったのだが、「ひまわり」に人だかりが集中していて目の前で作品を眺めるまで大分苦労した。人影から垣間見た黄色の鮮やかさが今でも目に焼き付いて離れない。</P><P>　パリ−芸術が花開く都。たくさんの芸術家達が憧れて訪れ、数々の名作を描いていった町である。今も芸術、ファッションの最先端を行く。そんなパリで最初に訪れたのは、ルーブル美術館である。まず建物のスケールの大きさと豪華さに度肝を抜かれた。二つ目に観光客の身体検査の厳重さに驚いた。三つ目に世界中からの観光客が集っていてパンフレットも何カ国語もあってさすが世界のルーブルだと思った。ルーブルといえばやはり「モナリザ」。ものすごい人だかりで絵を囲んで横一列に五列ほど出来ていた。絵から半径1.5メートルほどのところにロープが張ってあり進入出来ないようになっていて、さらに絵を取り囲んで木の台のような物があり警備はかなり厳重であった。撮影禁止となっているにも関わらず、観光客の中には興奮冷めやらぬ面持ちで人影から撮影を試みようとする者が何人もいた。私も出来ることなら是非写真に収めたいと思ったが、モナリザの微笑とは対照的に横でしかめ面をして「ノー・キャメラ・プリーズ！」と繰り返す係員が常駐していたのでやめておいた。モナリザの絵の背景や手の細部を見たいと思っていたが、それは距離的な問題と後ろから早く見せろというように迫ってくる人たちがいてほとんど不可能であった。ルーブル美術館に来てモナリザを落ち着いて見るなんてまず出来ないだろう。ともあれルーブルは世界の芸術が総結集されそれ以外にもたくさんの見所があり、一日で見学することは到底不可能である。スケッチブックを手にした美大生らしき二人が、何やら作品と時代のメモを取りながら歩いていて「今日で四日目なのに、まだ見終わらない」とぼやいていた。彼らはルーブル全ての絵画作品を調べる課題か何かで連日訪れているようで、作品に圧倒され疲れている様子であった。実際あまりにも広くて作品を何も見ずに歩いても全ての階の作品通路を歩いたら2キロ以上あるのではないだろうか。本当に大変なことである。</P><P>　ルーブル美術館を後にしてセーヌ川の対岸にあるオルセー美術館に足を進めた。不慣れな土地であったため途中全く違う建物に間違えて入り、追い出されたりしながらも何とか辿り着いた。オルセー美術館は1986年開館し、以前は駅として使われていたところを改造したもので、今もその名残があり鑑賞する時間がなくても建物の外観だけでも見る価値がある。荷物検査を通過していざ中に入ると、そこはまるで美術の教科書の世界である。ミレー、モネ、ゴッホなどの19世紀以降の画家の作品が一堂に収められていて印象派に関心があるものにとっては夢のような場所であるが、ルーブルほど観光客はおらず割と見やすかったというのが感想である。最上階ではセーヌ川を眺めながらランチを取ることもでき、料金設定も良心的なのでなかなかの穴場である。このオルセー美術館やロンドンのロイヤルアカデミー・オブ・アーツ、スコットランド国立美術館では、軽食を取りながら絵画や彫刻を鑑賞することが出来るカフェがあり非常に画期的だと思った。</P><P>　日本の美術館では大抵シーンと静まり返った張りつめた空気が流れていて鑑賞者の足音くらいしかしないが、ヨーロッパの美術館では大抵シーンと静まり返った張り詰めた空気が流れていて鑑賞者の足音くらいしかしないが、ヨーロッパの美術館では芸術に触れながら作品についてのおしゃべりを楽しむというのが普通なようだ。時に作品の前で激しい論議をしている人たちを見かけた。また小学生かそこらの子供が親と一緒に作品を見ている姿を目にすることが多々あった。「これ何？変な顔！怖い！」といった言葉の連続だが、感受性豊かな彼らは彼らなりに作品から何かメッセージを読み取っているのであろう。芸術に触れるとき難しいことを考えずにありのままを受け入れるのが当たり前のようであった。これが最も大事なことではないだろうか。</P><P>　美術館巡りは、西洋の素晴らしい芸術と美の発見であったのはもちろんのこと、芸術に対する価値観の違いや作品の新たな見方の発見でもあった。絵画書の説明ではわからないような作品の息吹を真に感じ取ることができて本当によい体験であった。しかし、見終わっての感想は「またいつか美術館巡りをしたい」であった。</P><P><CENTER>　<HR><A HREF="../46english/topics46">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P><P>　</P></BODY></HTML>