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<P><CENTER><B><FONT
SIZE="+2">ロシア語コンクールでの私たちの輝かしき勝利</FONT></B>
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<P>　11月17日　３９回全道ロシア語コンクールが行われ、２３人が参加した。A部門（弁論スピーチ、質疑応答、詩の暗唱）で札幌大学の英語学専攻の大学院生、遠藤里香とロシア語学科、近藤愛子が１位、２位を占めた。B部門（弁論スピーチのみ）でも１位は札幌大学の中島敏貴が獲得した。残りの札大生、石野雄介、越前嘉子、石川主香たちも主催者よりそれぞれ賞を受けた。以下、遠藤里香のスピーチを紹介する。
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<P><CENTER><FONT SIZE="+1">「いかにして国境はなくなるか」</FONT>
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<P><CENTER><FONT SIZE="+1">　</FONT></CENTER></P>

<P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">遠藤里香</FONT></P>

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<P ALIGN=RIGHT>「宇宙からみた地球はたとえようもなく美しかった</P>

<P ALIGN=RIGHT>国境や戦争の傷跡などはどこにも見えなかった」</P>

<P ALIGN=RIGHT>モハメッド・ファリス　シリアの宇宙飛行士</P>

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<P>　私たちの大学にはたくさん中国からの学生や大学院生がいる。初めて大学院生の部屋に入った途端うろたえてしまった。いったいここは何なの？周りでは皆、中国語を話していた。居心地が悪くなった。まして最近テレビで中国の学校では子供たちに戦時中の日本人の残虐行為についての恐ろしい映画を見せているという番組を見たことがあり、そんな映画を子供の頃に見せられたのでは、中国人が日本人を憎むようになったとしても無理はないと思いこんでいたのだ。その頃から少しずつ私の心の中には中国人に対する国境のようなものができていた。だが、私たちの大学の中国人留学生、特にユウとケイはとても友好的で親切だった。私がアパートの引っ越しをするとき、手伝いを申し出てくれさえした。私たちはしばしば言葉を交わすようになり、仲良くなってお互いに行ったり来たりするようになった。ケイが私たちにごちそうしてくれた夕食は珍しくて魅惑的だった。ユウは「お菓子作り」という本を買ってきた。私たちはその本を見ながらおいしいものをたくさん作った。そんなふうに一緒に楽しいひとときを過ごしたのだった。
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<P>　ある日私は勇気を奮い起こしてケイとユウに尋ねてみた。つまり、そのような映画を見たかどうか、また、それについてどう思うかということについてである。「うん。見せられたよ」ケイは言った。「だけど僕は自分の経験を通して日本を知っているからね。日本でいい人にたくさん出会った。幾度も助けてもらったよ。政治的な問題は複雑だけどそれとは別に大事なのは人とひとだよね」「私、いつも中国にいる友達と電話でけんかするの」ユウが言った。「彼は頭が固いの。日本人が中国人に良くしてくれるって信じないんだもの。」ケイとユウの話を聞いて、思いやりや心づかいがいかに大きな意義を持つかということに思いを馳せた。日本に来て良い交流を持った中国人学生は故郷に帰ったのち、子供たちに日本について悪く言うことは、おそらくないだろう。
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<P>　８月、ユウとの別れがあった。彼女は中国へ帰っていった。そして今、私はよくユウのことを思う。ある日、ユウのことを思い出していてふと、自分とユウを隔てる国境が心の中から消えていることに気づいた。ケイもユウも私にとって外国人であることをやめていた。彼らは単に私の友人となっていた。それに気づいたとき心には何かとても暖かく快いものが流れた。
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<P>　地球には多くの国境がある。人の心の中にも国境が存在する。それらは痛みと苦しみに満ちた国境、癒し得ぬ傷、対立、分裂、戦争の引き起こす国境だ。この地上から国境がなくなるのは不可能なことなのかもしれない。けれども人々の心の中の傷が癒されて、憎しみや怒りを呼び起こす国境が消えて欲しいと心から思う。ユウの心からもそれらがなくなっていてくれたらと願わずにはいられない。
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<P>　サウジアラビアの宇宙飛行士が言った。「最初の１日か２日は皆が自分の国を指していた。３日目、４日目はそれぞれが自分の大陸を見ていた。５日目に見ていたのは、ただひとつ、私たちの地球だけだった。」
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